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2回目のリノベーション

フジキ

日本酒とコンゴを愛する設計スタッフ。青系の服を着がち。将来は海と山があるところに住みたいです


昨年あたりから「子供部屋を作りたい」というお問い合わせが増えています。


私には姉がいますが、小さい頃から姉妹同室でずっと仲良く過ごしてきたため
親元を離れるまで自分一人の個室が欲しいと思ったことはありません。


やはり、大きなきっかけはコロナでしょうか。
「コロナによる暮らし方の変化」というのは多くの方が実感されているかと思いますが、
在宅ワークやオンライン授業を始め、家族みんなが家で過ごす時間が増える中で、
場所の取り合いがおきたり、それぞれが思い思いに過ごせずストレスを抱えて生活しているといったご相談が増えています。
団欒の場所のはずのリビングが戦場に・・・なんてお悩みも伺いました。

また子供が大きくなったので住み替えをしたいと思い家探しを始めたものの、
学校事情やこれまで培ってきたご近所コミュニティなどを考えると、今まで住み慣れた地域を離れたくない!
希望のエリアだと不動産価格が高く、なかなか理想の物件に巡り合えない・・・といったご相談もありました。


「今住んでいるマンションだと部屋を増やすスペースもないし、どうしよう」と思われている方も多いのですが、
コンパクトなマンション暮らしでも、工夫次第で子供部屋を設けることは可能です。


先日お引き渡しを終えた子供部屋の事例をご紹介します。
10年前に私の大先輩がリノベーションを手がけたお客様で、その当時は夫婦2人でしたが、
その後子供が2人生まれ、コロナを機に「病気になった時に1人でゆっくり寝れる部屋が必要」だと思い直したそうで
2回目のリノベーションのご依頼を受けました。

元々廊下のないワンルーム空間だったので、
その伸びやかな空間を活かしつつ、パーソナルスペースを確保できるようなカタチをご提案。
ソファの縁側やロフトなど平面的にも立体的にも楽しくいろんな使い方ができる居場所をつくりました。

before
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after
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また既存の壁を解体した部分はあえて素材を変えて、家の歴史を残すという遊び心も加えました。

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お家時間が増える中、「家の中の居場所が増えて家族みんな楽しく過ごしています」とのことでした。


ちなみにリノベーション工事前の一コマ。

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解体する壁一面がキャンバスとなっており、
子供達がのびのびと普段は許されない落書きを楽しんでいました。
(私も描かせてもらいました)


そんな体験も含めて、リノベーションのワクワクを記憶として残していって欲しいなと思いました。


まだまだ子供部屋の事例はあるので、機会があればご紹介します。





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