東中野の会社から自宅まで、移動時間は15分。
時々電車に乗ってしまうこともありますが、おおかた徒歩です。
いつもぼーっと歩きながら、
「なんか寒くなってきたなぁ」とか
「あ、沈丁花の香りがしてきた、もうそんな時期なのね」とか
「あー、このお店何屋さんなんだろう...」とか色んなことが頭の中をぐるぐるしたり
あとは聴き逃したラジオ番組を聴きながら、込み上げる笑いをマスクの下で必死で堪えるなど。
人よりも短い移動時間は予想以上に充実していて、良い気持ちの切り替えができています。
あとは、数年前、下手すると十数年前に人から掛けられた言葉を今頃思い出し、
咀嚼して理解することがあったり、なかったりということも多くなってきました。
このところプライベートでは新しい経験をすることもないので、
自分の頭に浮かぶことといえば、昔のことです。
あんなことあったなぁ、と懐かしく楽しい気持ちになることもあれば、
ずっと心の隅での残っていた、当時に抱いた違和感が再燃し、
当時よりも冷静になっている自分が改めて時間をかけてその違和感を解きほぐすこともあります。
人間は、長い時間同じ風景を見ていたり同じ顔ぶれの中にいると、
集中力が下がってしまう、なんてことを以前、情報番組で知りました。
(たしかに!)と、ひどく共感した私は勉強する時など、いつもの居室だけではなく、
お風呂やお手洗い、キッチン、玄関など場所を変えることが多くなっています。
「寝ながら勉強っていうのも気分が変わっていいかも!」と、自分を過信しすぎた時も一度ありましたが、
結果はご想像の通り。
先生が、姿勢を正しなさい、というのにはちゃんと理由があるのですね。
移動時間の話に戻りますが、この15分という時間は1日の自分を見つめるいい時間になっていて、
日中モヤモヤすることや、忙しく動き回って疲れた日にも、
なんだかその15分で全てがリセットされる気がしています。
在宅勤務も自分のペースで仕事に打ち込めるので好きな働き方ですが、
やっぱり自分には程よく移動する時間、
何もしなくていい時間があった方が心地よいなぁ、と思う今日この頃です。