興冷めです。
街灯の輝度が高すぎる。色温度も高すぎる。
職場がある中野区でも、私が住む小金井市でも、高輝度LEDの白い光が住宅街で燦然と輝いている。
ドラッグストアも眩しすぎる。あれか?近隣の人の目を虐めて目薬をたくさん売る作戦か?
電車の中も照度計で照度を測ったら、750lx...
初めて日本に来た外国人だったら、さすが日本人!勤勉だなあ!電車の中まで仕事ができるように明るくしているんだね!
と勘違いするくらいの明るさ。
3.11の後は節電で、ようやく日本の街もいい感じの明るさになったかと思ったら、気づけばすぐに逆戻り。
エアコン高めの設定温度で節約して体を虐めながら、一方で電気をガバガバ使って照明を明るくして目を虐めている。
明るすぎ。もう少しchillさせてもらっていいですかね?
この前、高田馬場から東中野まで歩いたけど、その時の道はなかなかchill。
諏訪通りだと思うけど、街灯の色温度だいぶ低めで、2700Kくらいかな。
街灯が高い位置にあるからグレアも気にならないし、
街路樹のイチョウがちょうど黄葉してるのとマッチしていて、かなり良かったです。夜の散歩におすすめです。
そういえば、歩いてる時にふと思い出した。
何年か前にオーストリアで、ホームステイしていたときに、家主とコーヒーを飲んでいたら、こんな話をしてくれた。
「オーストリアではクリスマスから1月5日までを『煙の期間』と呼ぶの。一番夜が長い時期に、キャンドルを灯したり、特別な何種類ものお香を焚いて、家の中の悪運を追い払って、幸運を呼び込むのよ」と。また、この夜の長い時期は精神世界が一番開かれている時期とされ、先祖の魂を近くに感じられるそう。
なんか日本のお盆みたいだなと思いつつ、ゆらめくお香の煙とキャンドルを眺めていると、夜の闇の中に、目に見えない想像の世界の広がりが感じられた。
ふと、冒頭に述べたような日本のまちに目をやると、無粋な街灯が、想像の世界を掻き立てるような夜の暗闇を消去し、現実へと引き戻そうとしてくる。
昼間も夜も常に現実を見せられたら、そりゃ自殺する人も増えるわな。夜ぐらい、心を休めてもいいんじゃない?
管理が楽だからって、街灯を全部LEDにするのやめてもらってもいいかな?
もちろん、まちだけじゃない。多くの賃貸住宅。部屋の中央にデフォルトでシーリングライトつけるのやめてくれ。
個人住宅のリビングでも6000Kくらいのシーリングライトつけているお宅が多い。いや、別に個人の好みにケチつけるのもアレだけど、本当に好きでそれにしてます??と思ってしまう。
さて、文章が散らかって来たところで、今回のブログをまとめると、
夜は灯りを落として、心をchillしましょう。というお話でした。
P.S. そういえば何年か前にスタッフブログでキャンドルで生活していると書いた先輩いたなぁ。