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ナツではなくアキ

トミヅカ

ぶどうとブドウ糖(ラムネ)、ぶどうで出来たもの(ワイン)が好物です。山に呼ばれている(気がしている)。


こんにちは、トミヅカです。
蒸し暑くなってきましたね。

皆さんは普段映画を観る際、どうやって選んでいますでしょうか。
私はジャンルだとドキュメンタリーやドラマが多い傾向にあります。
最近だとネットで検索できるので興味があるワードで検索して出会うということもできますね。
映画監督をひとり絞って作品を一通り観てみる、というのもオススメです。

まとめて観ることで作品だけでなく、監督の映画に対する価値観や映画手法についても何となく分かってきます。
アキ・カウリスマキの映画は1作品ではなく、群で観てみることでより親しみが湧いてきます。

ほとんどのストーリーが、もともと何も持っていないもしくは何かを失った人間が、さらに喪失し続ける、という一見するとただの悲劇でしかない映画です。

ただカウリスマキのユーモアあるタッチによってシニカルな笑いが続くような構成にもなっていて見飽きません。
しかも、それら作品に出演される俳優陣がほとんど同じで、演じるキャラクターが違うという不思議な感じもあり、愛着が湧いてきます。
舞台も北欧の仄暗い中に現れるビビットな色もホッとさせてくれる要素の1つかもしれません。白黒映画もありますが。。

物語の最後には、その失い続ける何かで生まれるものや、今まであったものや人がより大切なものにかんじられる、喪失を通した人間礼賛が全体を通したテーマなのかと思わせられます。
いくつか作品を観てようやくじわ〜っとくる映画です笑

どこから観ても楽しめますが、テーマ別に分かれているらしいので下記のような制作順で観てみるのも一興です。

"敗者3部作"
「浮き雲」(96)

「過去のない男」(02)

「街のあかり」(06)

ネットでは配信していないため、お店でレンタルがオススメです。





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