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破片からタイムリープ

ザキサン

散策、宝塚鑑賞、各駅電車で寝る、カフェの隅で無になる時間が至福。ゆるーいケンチクをどう築いていくか、今日も頭の片隅で絶賛思考中。


こんにちは、ザキサンです。
破片から、歴史をみますか?未来をみますか?

先日、金継ぎ技法のひとつである呼び継ぎを用いたワークショップに参加してきました。
呼び継ぎというのは簡単にいうと、直す器とは別のお皿の破片を
金継ぎでパッチワークする方法になります。
インドを題材にした写真展のイベントで、呼び継ぎのデザイナーさんがインドから持ち帰った
器の破片を材料にピアスや箸置きを作りましょうという内容でした。

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私はそのパーツのほかに用意していただいていた絵付け食器のパーツ、
青い綺麗な陶器のパーツ、建材サンプルのガラスモザイクタイルを
砕いたものを持参し、組み合わせました。

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パーツを選定する過程では、
この破片は元々どんな器でどんな使われ方をしたのだろう。
と、器だったであろう姿、つまり歴史や背景に思いを馳せていた瞬間がありました。
しかしいざ他のパーツとの組み合わせを考えると、
この破片をどう組み合わせたら美しいだろう。ピアスよりもブローチ向きだろうか、
つまりは出来上がってからの形、可能性、未来に思いを馳せることができるのです。
はたまた、こういう背景がある破片だから、こういう見せ方をするのが粋に見えるのではないか。
と、破片一つで歴史から未来へタイムリープすることもあります。

そんなことを考えていたあくる日、
たまたま立ち寄った古本屋さんにて、手のひらサイズのZINEを手に取りました。

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guse arsさんというユニットの活動であり、
海などでたくさん採集した陶片を図鑑のように並べた冊子でした。
陶片の模様一つ一つにネーミングをし、柄を抽出、再構成することで
新しい模様のタイルを作り、人々の生活に戻し、また破片になる可能性を。。
という連鎖をつくりだそうとしているそうです。

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《引用:http://guse-ars.com/》

こんな視点で創作できるよう
破片一つに対してもピュアな心でに向き合わなければなぁと思うこの頃です。

おしまい





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