若菜です。うちにはトイプードルがいます。
それもあってなのか、たまたまなのか、ペットを飼っている方を担当する機会が多いのでそのお話を。
ペットは家族同然。家づくりにあたって、ペットへの配慮は避けられません。
犬、猫、うさぎ、イモリ、熱帯魚、爬虫類、、生態・特性は多種多様。
ペットファーストな事例とともに、複数回に分けて素材の工夫などなどをお届けします。
■毛とブラッシングと掃除
シングルコートとダブルコートの違いにより、手入れ及び掃除の頻度が違います。
シングルコートの場合は換毛期がないため、普段の掃除は楽ですが、ブラッシングをして手入れをしてあげないと抜け毛が絡まりダニや皮膚病の原因に。
ダブルコートの場合換毛期があるためその時期の抜け毛は大変なことに。衣類やカーペット、ファブリック系のインテリアにくっつき、コロコロや掃除機が欠かせません。
・シングルコートは定期的なブラッシング
・ダブルコートは定期的な掃除
そうなってくると、「犬」「猫」という一括りでは素材の選定はできません!
例えば、ブラッシングが必要な子にはペットサロンのような作業台を作っておくと、人間の腰の負担が減ります。
ブラッシングが嫌いで飛び降りてしまったり、逃げ回る子もいると思います。
そういう時には、リードやハーネスをつけて、引っ掛けられる場所を作ることによってぐんと日々の手入れが楽になります。
『chill vill』の場合、洗面台をオリジナルで造作し、深さもその子の体型に合わせて設計。シンクは傷が目立たないステンレスのバイブレーションで作りました。
隣のブラッシングやドライヤーのための台は、爪が滑って足が痛くならないように、木の天板に切り替えています。
抜け毛が多い子には、フローリングだと細い毛が舞って人間へアレルギーなど影響が出たり、舞った毛の収集がつかなくなるのであえてカーペットを採用。
カーペットに吸着させ、毛が舞うのを防ぎます。タイルカーペットは、汚れたら容易に貼り替え可能・足が滑らないので一石三鳥です。
掃除機よりも手軽に掃除ができるコロコロは、フローリングには使えないのでそういった意味でもベストマテリアル。
このお話は「フローリングだと足が滑る、けどフローリングにしたい!」にも繋がってきますので、また別の機会に。
ペット=掃除のしやすい材料=ファブリックNG
フローリング=足が滑る
とは限りません。その子にあった素材選びが大切なので、どんな子なのか詳しくお聞かせくださいね。