先日お引き渡しした、新たなお住まいをご紹介します。
ご夫婦お二人で暮らす住宅。
もともと3LDKと細かく分けられていた空間を、4つの窓が感じられるLDKとベッドルームというシンプルな構成に。
寝室とサニタリーの間にウォークスルークロゼットを配置して、朝の支度が楽にできるようにしたり、
サニタリーとキッチン、バルコニーをつなげてお洗濯などの家事をしやすくしたりと、
シンプルな中に動線への工夫を散りばめています。
そしてこちらのお住まいの魅力は、何と言っても豊富な仕上げ材!
塗装の壁、木、モルタル、真鍮、そしてタイル。
どれもこだわりを持って選んだホンモノの素材たちです。
まずは玄関を入ると、造作のモールディングドアがお出迎え。
木目を少し残して塗装したシナのドアに、
無垢の真鍮で作られた重厚感のあるドアノブが効いてます。
キッチンのカウンターはモルタル、扉はの引き手は積層合板の小口が見えるデザインに。
設計を進めていく中で、お二人はタイルの世界に魅了されます。
素敵なタイルを発見しては、家のどこかに貼りたい!
でも全体のデザインの調和は乱したくない!と葛藤。
お打合せを重ね、時にはアクセントとして、また機能面でも活躍してもらうため、
様々な場所をタイルで仕上げていきました。
例えば先ほどのキッチン。
奥に見えるダークグレーのタイル。
これは油はねしやすい、コンロ横の壁のお掃除がしやすくなるように貼ったものです。
コンロ横の一面だけでなく、同じタイルを廊下まで貼り伸ばすことで、
水廻りをつつむ帯のようなデザインに。
トイレの壁にも、実はタイルが。
ヘリンボーン柄の小さなタイルです。
真鍮の見切りとの組み合わせがなんとも可愛い。
洗面カウンターの立ち上がりにも、ランダムな模様のタイル。
ダイナミックに顔を洗っても、さっと拭けばお掃除完了です。
ヘリンボーンの形に沿ってつくったインナーバルコニーには、
一目惚れした天然石のタイルを。
窓から光がちらちらとさしてきて、時間と共にいろんな表情を見せてくれるこの場所。
お家の中に、にんまりしちゃう、眺めていたいスポットができました。
焼きシダ模様のキッチン床タイル、モルタルのキッチン腰壁、ヘリンボーンのリビング床。
キッチンとリビングの床の間には、真鍮製の見切りをすっと一本。
お家の中でこんなにかっこいい写真が撮れちゃう。
ここもにんまりスポットです。
ご主人が設計のお打合せでおっしゃった一言。
「最近どこに行っても、仕上げに目がいっちゃうんです。
このタイルいいなあ、とか
この店の床のデザインかっこいいなあ、とか。」
普段気にも留めなかったものの魅力に気づいてしまう。
そんな変化も楽しんでいただけると、お住まいづくりがより楽しくなるのかもしれません。
お引越し後に送っていただいた写真には、なにやら素敵な家具や照明が。
撮影でお伺いするのが楽しみです。