Google Earthのストリートビュー。
文字通り世界中の「ストリート」を「ビュー」できる2007年から始まったGoogleのサービス。
仕事柄よく利用させてもらっているのですが、2019年現在、Google Earthで地上に降り立つと、
画面左上にタイムラインが表示されます。
そう、過去に記録した場所であるならば、最大2007年ごろまでタイムスリップすることができる。
【2007】というアイコンをクリックすれば、途端に2007年の風景に切り替わるといったように。
これ、すごくないですか。
いや、普通に考えれば当たり前のことなんですが、自分の中で、Google Earthというサービスは、
「デジタル上で世界中の風景を自在に閲覧することのできる」サービスといった認識でした。
それがしかし、10年以上Googleが世界中でストリートビューカー(そう呼ぶらしい)を走らせ続けたことで、
「デジタル上でタイムトラベルができる」サービスへと変貌していたのです。
実際に10年前の実家周辺の場所を「ビュー」していても、思いがけない発見や思い出される記憶がたくさんあります。
「この時まだ、この建物あったんだ!」
「あー確かに中学生の頃、こんな景色だった」
「この時はまだ死んだじいちゃん生きてたんだなぁ」
といった具合に。
デジタル上で記憶を辿れる。
もはや究極の考現学といってもいいのではないでしょうか。
20年後、30年後にストリートビューを開くのが、楽しみでしょうがない。
一方で、こんなことが可能になったのは、デジタルテクノロジーの進化の何ものでもないのですが、
360°カメラを搭載した自動車をひたすら走らせ、撮影するというめちゃくちゃアナログな手法で、
この「タイムマシン」を作ってしまったところも興味深い。
近い将来、「ググる」という言葉が「時間を旅する」という意味になるかもしれないですね。