先日、自分の個人用の携帯が壊れまして(水没)、今までスマホで埋めてきたスキマ時間をどうしようかと考え、手にしたのがこちらの本でした。
特にストーリー等の前情報があったわけではなく、ぷらっと本屋に立ち寄り、芥川賞受賞というPOPとタイトルのPOPさ、本の適度な厚み(150ページほど)に見た瞬間即決で買いました。
主人公はコンビニで18年間働き続ける36歳の女性。
他の人と比べて考え方が極端に合理的で、子供時代から周りの友達や社会に馴染めず考え方や言動が他の人とずれていることに気づく。
そのままの自分でいると家族に迷惑がかかると思い、客観的に見て周りに合わせて生きているのですが、うまくいかないこともあり。
コンビニというシステムの中で働くことが彼女の使命で、社会の歯車となっている感覚が安心していられる時間だったのですが、
一人の新人アルバイトが入ってきたことでその歯車が狂う、という物語です。
最後の主人公の選択は、人それぞれの価値観でいかようにも受け取れます。
ハッピーエンド風ですが、それでいいのかどうなのか、、、と考えさせられる内容となっております。
久しぶりに本を読みましたが、ここまで感情をかき乱されることになるとは、、、
文章も読みやすく、スキマ時間とか関係なくきっちり家で一気読みしてしまいました。
早く携帯直さなければ。