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台湾の旅

きょう子

特別な日もいいけれど、日常を贅沢に過ごす事が好き。笑う門には福来る。いつも笑顔を心がけています。


台湾に行ってきました。
最高です。
食べ物は美味しいし、漢字は読める。(私は簡体字が読めないので大陸だとこうはいきません。)
そして何より台湾の方々は笑顔が多いし、とにかく親切。
日本語の表記も色々な所で見かけますし、日本語で話しかけても下さいます。
ただその状況を素直に喜んではいけないよ、あなたは日本陸軍の軍人の孫ですよ。
という問いかけが常に頭の中でまわる旅でもありました。
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今回旅のお供にした書籍は『台湾海峡一九四九』
https://www.hakusuisha.co.jp/book/b205929.html
書籍の内容説明には
「時代に翻弄され、痛みを抱えながらこの小さな島に暮らしてきた「外省人」と台湾人。"敗北者たち"の声に真摯に耳を傾け、彼らの原点である1949年を見つめ直す歴史ノンフィクション。」とあります。

そう、台湾の多くの方々は、抗日戦があったが故に大陸ではなく台湾という島に住んでいる。
そして、日本が統治していたからこそ、日本語を多くのが人が話して下さる。
そこには数え切れない悲劇がもちろんあった。
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私の祖父はビルマで軍人の教官をしていました。
当時の彼からのハガキには、身の回りの手伝いをしてくれている男の子達に
仕事が終わった後、日本語を教えている事も書かれています。
ただの一将校である祖父が大きな時代の流れの中で何か出来たわけではない。
軍人であろうと、大きな流れの中で自分の出来る精一杯の事をしていただけでしょう。
純粋に良かれと思い、日本語だって教えていたのだと思います。
しかし、それは侵略が行われていたが故になされる事となった事。
また、その祖父を亡くした父の一生潰える事ない悲しみがある事を私は感じています。
加害者側と被害者側が表裏一体である事。
そういった残酷なものの先に私達の営みは築かれている。
そんな事を考えさせてくれる書籍でもあります。

最近中国語を勉強しています。
そんなに遠くない未来に、また台湾訪れたいと思います。





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