「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」に行って来ました。
3年に1回、過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地新潟県越後妻有を舞台に、2000年から3年に1度開催されている国際芸術祭です。
「里山」の田園風景の中に約300以上もの作品群が6つのエリアに点在していました。
まさに地域を挙げた芸術祭。
あちらこちらに作品に導くための芸術祭の目印である黄色い看板が掲げられ、車で走っているとふと横目にアート作品が映るというような状態です。
会期は9/17までなので、ぜひ行って見て下さい。
とりあえず行って来た中のいくつかを紹介します。
たくさんの失われた窓のために
大地の芸術祭の紹介でよく見る作品の一つ。公園にポツンと佇んでいました。
越後妻有里山美術館【キナーレ】
建物に入った途端目の前に広がるのは水の揺らめきと、バシャバシャ遊ぶ気持ちよさそうな子供達。
床の模様が変わってるなと思いきやこれももちろんアート作品。上から見てのお楽しみ。
建物は中庭のある回廊型建築。雪の日は中庭大変そうですね。
ポチョムキン
田園風景の中に静かに横たわる戦艦「ポチョムキン」。
ここはもとゴミの不法投棄場だったそう。それを全て撤去して今は公園に。
公園という感じはあまりしなかったけれど。
錆びた鉄の間から田園風景を見るというのは不思議な感じです。
その他にもこんなのも。
意図を知るとより面白いので、ぜひ現地で解説付きで見てみて下さい。
名前が分からない作品。すこし他の作品群より外れの方に位置しているためか、他と違い人があまり居ないのと、
場所がとても静謐な感じなのがいい。ただ、ここにこのアートを置いたのは何故だろう?
作品説明が付いていないので、分かりません。気になる。
家の記憶
印象的な作品の一つ。築100年の民家に張り巡らされたたくさんの糸の中には、
地域の人たちが提供してくれた、捨てられない思い出の品々。
家の造りや、置いてあるものに関心を示して居たところ、他のお客さんや受付のおじいさんが
丁寧に説明してくれたのも印象的でした。
キョロロ
建築家 手塚貴晴さん+由比さん設計の里山科学館。
巨大なガラスがはめ込まれているのかと思いきや、豪雪に耐えるため分厚いアクリル版を使っていました。
流石新潟。これは水族館でも使われているそうです。
最後の教室
廃校になった小学校を活用したアート作品。先日オープンして、ブルースタジオでも研修旅行に行って来た
『ユクサおおすみ海の学校』は宿泊施設として生まれ変わりましたが、こっちはアート作品として。
入った途端むあっと鼻いっぱいに藁の匂いが立ち込めたのが印象的。ちょっと怖かったです。行けば分かる。
清津峡渓谷トンネル
清津峡渓谷の展望のために作られた全長750mのトンネルがアート作品に。
土砂降りの中行ったため、凄まじく大変でした。
でも逆に荒れ狂った川がなかなかの迫力でした。
人が多過ぎたのが残念。
作品群の中のほんの一部しか見られませんでしたが、
こうやって写真を見返して思ったのは「なんだか伝えるのが難しいなぁ」ということ。
もっと感じることが沢山あったはずなのに!
ただそれを言葉にしようとするととても膨大で、拙くて味気ないものになってしまう。
語彙力のなさを痛感します。なので、さらっとした感想だけ入れてみました。
やっぱり生で見て感じるからこそのアートなのでしょうね。
なんだこれは???と思うこともありますが、それを考えるのもアートなのかも。難しいですね。
写真や文章だけでは分からないことも沢山あると思うので。
とりあえず皆さんも行けば分かる。