小布施。
この町でまずイメージするのは 「栗」
町中に栗の木がすくすくと育っています。
でも、今回実際に訪れ、感動したのは 「庭」 でした。
オープンガーデンという取り組みがあり、普通に人が住んでいる家の庭を、誰でも自由に通り抜けてもいいのです。
例えばこんな日本庭園のお庭
細長い路地のようなお庭
植物を売っているお庭
中には、お庭どころかお店まで勝手に通り抜けください、という庭も
庭から庭をつたって、時に内部空間・半屋外空間を通り抜けて歩いて行く。
庭に面したリビングでくつろぐおばあさんと目があったり、洗濯物が干してあったり。
小布施の人々の生活の場に自然と足を踏み入れていく感覚、そしてそれをあたたかく迎え入れてくれる小布施の人々の心意気にとても感動しました。
ちなみに、この木の断面は、小布施のいたるところに舗装材として使用されている栗の木です。
この栗の木が、個人の庭へつながる部分にも使用されており、ここが通ってもいい場所だと教えてくれます。
そもそも、小布施には「お庭ごめん」と呼ばれる文化があったそうです。
「お庭ごめん」とは、「ひとの庭を通っても良い」という文化。
小布施には「庭はみんなのもの、外はみんなのもの」という概念があり、隣近所が互いに通り抜けできるよう、自分の庭を開放していました。
それを行政主導のもと、市民と協力しながら仕組み化して、「おぶせオープンガーデン」として平成12年にスタートしたとのこと。
公開中のお庭は、「おぶせオープンガーデンブック」という小さな本にまとめられ、町内各所で購入可能です。
小布施にお越しの際には、ぜひこのマップを片手に「お庭ごめん」してみてください。