TOKYO*STANDARDで設計し、先日お引渡しをした、とっても仲良しなご夫婦おふたりのお住まいをご紹介します。
お家にご友人を呼んでお酒を飲むのが大好きなご主人。
お友達が来ているときも、ご夫婦で過ごすときも、おふたりともが快適に暮らせる工夫が散りばめられています。
玄関を入ると、壁も天井もダークグレーで統一された、まるでバーの入り口のような落ち着いた空間。
黄色にペイントされたモールディングドアがお出迎えします。
実はこのドア、ご夫婦と私たちの思い出が詰まったドア。
当初、壁や天井と同じトーンでペイントする予定でしたが、
お家の顔となるこのドアに、思い切って色を、例えば黄色なんて入れても素敵では?と考え、ご提案しました。
おふたりのイメージが広がればいいなと思い、黄色いニットにグレーのスカート、黒いブーツ、と
この空間をイメージした服でお打合せに向かったものの、なかなか言い出せず。
お打合せの最後に、「実は今日の服装は玄関の色合いをイメージしてみたんです」と打ち明けました。
すると後日、おふたりから
「最初は黄色のドアなんて想定していなかったけれど、じわじわと気になってきて、今では黄色にしたいです!」とご連絡が。
次のお打合せでは、奥さまが壁のタイルをイメージした青いスカートでいらしてくださったりと、
おふたりとの距離がグッと縮まって、家づくりがより楽しくなった、思い出のドアなのです。
そんな黄色いモールディングドアを開けると、大きな窓に面したLDK。
キッチンのまわりにはモルタルで腰壁をつくり、リビングから見るとモルタルのかたまりがお部屋の真ん中にあるような印象に。
リビングに面した小上がり。
適度なこもり感で、寝るにも飲むにも居心地のいい空間になりました。
中央に浮かぶ半球状の黒いかたまりは、なんと小上がりの照明です。
そしておふたりが快適に暮らすための工夫がこちら。
小上がりの後ろに設けた、秘密の小道です。
ベッドルームと水廻りをつなぐこの小道。
ご主人がご友人と晩酌していても、この小道を通って奥さまは気兼ねなく水廻りを使えるのです。
小上がりと秘密の小道の間に設けたスリットは、奥さまがちょうどすっぽり隠れてリビングから見えなくなる高さに設定。
奥さまより背の高いご主人が通ると、秘密ではなくなってしまいますが。。。
この小道は南北の窓からの風が抜けるので、ランドリースペースも兼ねています。
小道を抜けると、洗面カウンターと洗濯機置き場、トイレやユニットバスが集約された道へと続きます。
ウォークインクロゼットの壁と天井は真っ赤に。
棚も黒で統一し、他の部屋とは違った印象に。
実はこのお住まいには、白い壁が一つもありません。
壁や天井はグレーで塗装しているので、どこを切り取っても不思議なかっこよさを感じます。
お引越しも完了し、こだわりの家具たちが着々と届いているようです。
おふたりが、一緒につくった空間で仲睦まじく暮らされている姿を撮影しにいくのを楽しみに。
ごきげんよう。