こんにちは。吉田です。
三重県の実家に帰省した際に、2017年度に国宝に指定された「高田高田本山専修寺」に行ってきました。
建物としては、御影堂と如来堂の2棟が国宝となっているのですが、その他にも重要文化財は11棟あります。
こちらが御影堂です。
日本で5番目に大きな木造建築のようです。(桁行42.6m × 梁間36.6m)
建立は寛文6年(1666年)、入母屋造・本瓦葺の落ち着いた純和様の寺院建築です。
出展:高田本山専修寺HP
内部の装飾も綺麗です。
御影堂のすぐ隣に配置しているこちらが如来堂です。
純和様の建築のすぐ隣に、禅宗様(唐様)で細かな彫刻があちこちに見られる華麗な建築です。
禅宗様の特徴的な詰組(つめぐみ)も見られます。
芸が細かいです。
近くの案内所で、とても歴史に詳しいおじいさんに話をきくと、浄土真宗の親鸞が関西方面の布教活動の一つの拠点として、交通の要衝であるこの地を選んで専修寺を建てたようです。
当時は田んぼ以外は何も無い場所だったのですが、伊勢神宮への道と東海道との交差点に近いため人通りは多く、
途中に宿場町などもなかったため、足袋を買ったり、長旅での怪我などを治療するために薬屋なども整備して賑わっていたみたいです。
さらに、お坊さんの養成のために学校が専修寺のすぐ裏につくられ、今でいうメンタルケアの方法も含めて学んでおり、旅で疲れた方々の心を癒すことでも布教活動の一貫としていたようです。
旅人のニーズを捉えて、何も無いところに作られた寺院や寺内町ということで、当時の方々の開拓精神に感銘を受けてました。
余談ですが、その学校が、今では三重県屈伸の進学校となっている高田中学・高校です。