はじめまして。ぴーすけと申します。
3月から設計スタッフとして働かせて頂いています。
さて、そんな新人の私は入社前フラフラと世界中を旅していました。
バックパックひとつだけで、次に行く国もノリで決める、自由気ままな旅です。
あまり普通の旅行では行かないような所にたくさん行ったので、
このブログを通していくつかご紹介したいと思います。
今回お話しするのはアフリカはタンザニアにて、
大陸最高峰『キリマンジャロ』に登頂したお話しです。
え?登山家の方ですか?と思われるかもしれませんが、
ただの一般人です。
実はキリマンジャロはそんな一般人、素人が登ることができる山なのです。
そんな噂を聞きつけ、旅中ノリで登ることに決めました。
イモトアヤコさんも登ってますしね!
キリマンジャロの玄関口はモシという田舎町。
ケニアとの国境近くに位置します。
このピンのあたり。
街並みはこんな感じ。
ローカルな暮らしも残っていますが、観光業で栄えているので結構発展しています。
ただ治安は良くありません。
タクシーに乗るとそのままどこかに連れ去られ強盗にあったりします。
気をつけましょう...。
そんな街でツアーを予約します。
有名なルートは二つ。
マラングルート 別名:コカコーラルート
4泊5日と最短で登れるため一番人気。しかししっかりと高度順応できないため、高山病や高度障害が出やすく登頂率が若干低くなる。
マチャメルート 別名:ウイスキールート
5泊6日と1日長いのでマラングルートよりも高度順応しやすい。ただ高低差があり登山としての難易度が上がる。
自分は日程の都合上マラングルートを選択しました。(ルート地図右下)
お値段は1030ドル。1250ドルから値切ってこの値段にしてもらいました。
高いと思うかもしれませんが、まず入山料が600ドルと、山小屋の使用料が約100ドル以上かかります。
そして自分一人に対して、現地人ガイド、コック、ポーター2人が同行するので仕方ありません。
さてここから登り始めます。
登るのに必死なので写真は少なめですがご了承ください。
1日目
マラングゲート(標高1700M)〜マンダラハット(標高2720M)
登山時間約3時間
初日は装備の準備や麓までの移動があるので、
午後スタート。ひたすら熱帯雨林のような森を歩きます。
途中にはこんなクレーターや、
運が良ければ野生のかわいいカメレオンに会えます。
山小屋はこんな感じで、4人で泊まります。
初日はまだ元気で、楽しく登山ができました。
2日目
マンダラハット(標高2720M)〜ホロンボハット(標高3720M)
登山時間約6時間
2日目からは景色が変わります。
高木が姿を消し、少し変わった形の低木だけになります。
こんなヤシの木みたいなのを眺めながら、どんどん登ります。
流石に富士山くらいの高さになるので呼吸がしづらく、
同じ運動量でもどっと疲れます。
ちなみにコックが同行していると書きましたが、
夕飯はこんな感じ。
食べることが高山病予防にもつながるらしく、
全部残さず食べるようにとガイドに言われますが、全然食欲がありません...。
疲れてこの日は泥のように眠ります。
3日目
ホロンボハット(標高3720M)〜キボハット(標高4720M)
登山時間約6時間
いよいよ富士山越えです。
低木すらなくなり、荒野が広がります。
キリマンジャロは段階的に高くなるため、
写真を取ってる場所もキリマンジャロですし、奥に見える山もキリマンジャロです。
運良く天気が良かったので、景色は最高でした。
そして最後のキャンプ地キボハットに到着。
ここで夕飯を食べた後、仮眠を取ります。
といっても高度障害で呼吸しづらく、ほとんど寝れません。
夜中12時に起床。眠い目をこすり、頂上に向かいます。
4日目
キボハット(標高4720M)〜頂上ウフルピーク(標高5895M)〜キボハット(標高4720M)〜ホロンボハット(標高3720M)
登山時間約15時間
4日目は深夜0時からスタート。ここから一気に頂上のウフルピークを目指します。
夜中にアタックを開始するのは、昼間にスタートすると頂上で夜を迎えてしまうため。
ヘッドライトを点けて、足元を照らしながらゆっくり進みます。
暗くて写真がないのですが、富士山の頂上付近の風景と大差ありません。
登り始めて1時間ほどで5000mを超え、高度障害が酷くなりました。
意識が朦朧として、呼吸をしても体に酸素が行き届かないのが実感できます。
何度も意識が無くなりそうになるのを必死にこらえながら、少しずつ前に進みます。
岩場を抜けて頂上につながる尾根に出ると、雪が積もっています。
景色も綺麗ですが、もちろん景色を楽しむ余裕はありません。
ここまでで4時間くらい。
この後はひたすら尾根伝いに頂上を目指します。
約2時間登り続けますが、正直あまり記憶がありません。
気合いと根性だけで前に進んでいたのだと思います。
そして...........ついに...........................!!
キリマンジャロ登頂成功!!
涙も出ないほど疲れていましたが、
これまでにない達成感がありました。
そしてそんな感動の瞬間も束の間、
今度は来た道をひたすら戻ります。
下っていくにつれて高度障害は和らいでいきますが、
疲労度が限界を10回くらい超えてます。
アタック開始をしたキボハットに戻った頃には朝10時ごろ。
でもまだこの日は終わりません。
1時間ほど休憩した後、2日目に宿泊したキャンプ地まで下山します。
4日目の登山時間 約15時間
地獄(もはや天国?)の1日が終わりました...。
5日目
ホロンボハット(標高3720M)〜マラングゲート(標高1700M)
登山時間約6時間
9時間かけて登った道を1.5倍のスピードで駆け下ります。
登山時間 合計36時間
長かったようで短かったキリマンジャロ登山が終わりました。
モシの街に戻ると登頂証明書を発行してくれます。
いかがでしたでしょうか。
もし機会があれば登ってみてください。
きっと貴重な体験ができますよ!
次回もどこかの旅の話をお伝え出来ればと思います。
それでは!
ぴーすけ