こんにちは!
ヨシダです。
今日は、留学していたフィンランドの木造建築についてご紹介します。
フィンランドでは国としても林業の立て直しも視野に入れ、特に木造の建築教育に力を入れていました(2008年時点より)。
僕は通常の建築プログラムに交換留学で行っていたのですが、建築の中でも「puu(ぷー):フィンランド語で木」のプログラム(Wood Program)は半分独立しており、
海外からも多くの学生を受け入れていました。
林業の勉強から始まり、コンペで学生たちの案の中から案を決めて、実際に施工まで行うプログラムです。
▲ 写真は1999年のWood Program の実施作品 (出典:avanto architects)
国としても木造建築を推奨しており、木造建築のノーベル賞を目標に設立されたデザイン・アワードの「Spirit of Nature」もフィンランドの木材文化協会(the Wood in Culture Association)が主催しています。
そんな木造建築推しのフィンランドの中でSpirit of Natureの建築家作品が集まる町が、ラハティです。
(とはいえ、まだ数件しかないのですが、、)
観光ガイドなどではあまり見かけない町なのですが、木造建築好きの方にはぜひオススメします。
ラハティはヘルシンキから電車で約1時間。
人口は10万人程度の小さな町です。駅を降りてからは、ヘルシンキのよくある街並みがつづきます。
10分程度歩いて湖畔を目指します。
こちらが目的地の一つのカフェです。
設計はイタリアの建築家・レンゾ・ピアノさんです。Spirit of Nature, 2000年の受賞者。
湖畔に立地した最高に気持ちの良いカフェです。ここだけでも訪れる価値があります。
そのお隣にあるのは、シベリウス・ホール。
設計はキンモ・リントゥラさんとハンヌ・ リティッカさんというフィンランドの設計事務所で、既存の建物に木造建築を増築しています。
トラス架構の屋根がきれいです。
小さいですが、こちらのバス停は日本人の隈研吾さんの設計です。Spirit of Nature, 2002年の受賞者です。
日本でも木造建築は盛り上がってきていますが、もしヘルシンキを訪れる機会があれば、ぜひラハティをオススメします!
追伸:フィンランドが誇る巨匠・アルヴァ・アールトが設計した教会もあります。(この日は中に入れませんでした。。)
- ヨシダ