先日数ヶ月ぶりに図書館に行ってきました。
その際にふと目に入ったのは、児童書のコーナー。
小学生だった時読んだ本が今でも数多く並んでいました。
ブルースタジオのスタッフ同士の話題で『中学生の時に流行ったバンド』という話をしたことがありました。
やはり近しい年代の人は流行ったバンドも被っていたり、ちょっと若い子だと「そのバンドは私が小学校の時に流行ってました。」
なんて話を聞くと、改めて年齢の違いを感じたりして、なかなか面白い。
本も同じで、私が小学生の時に読んでいた本はだいたい同年代の人たちは知っていることが多いです。
ただ、本は音楽よりもそれを知っている人の年代が幅広いような気がしました。
電車なんかで本を読んでる小学生がいて「最近の小学生は何を読んでいるのかな?」と思って見てみると、
なんと懐かしい!自分が小学生の時に読んでいた本を読んでいたりしているのを見たことがあり、
思わず「それ面白いよね!」と声をかけてしまい衝動に。
声をかけられた小学生の戸惑いが予想できたので、かけはしませんでしたが。
ちなみに私が小学生の時は、ファンタジーものばかり読んでいました。
「ハリーッポーッター」はもちろん、エミリー・ロッダの「ローワンシリーズ」「デルトラクエスト」や
「ダレン・シャン」などが流行っていました。
他にも、斎藤洋さんや子供向けなのにちょっと怖いような世界観の岡田淳さん、
ミヒャエル・エンデの「モモ」「はてしない物語」、青い鳥文庫や、
ジブリの千と千尋の神隠しの元となった柏葉幸子さんの本などもよく読んでいました。
小さい頃の感受性が豊かっだ時、世界が未知のことにあふれていていつもワクワクしていました。
中国の四大奇書のひとつ西遊記を読んだことがあります。
ちょうどこれを読み進めている際に、家族でご飯やさんに行ったことがありました。
一人お手洗いに行こうと思い、ざわつく店内を通り抜けお手洗いのマークがある扉を開けると、
暗い店内から一転して白く明るい一本の通路に出ました。
扉を閉めるとお店の喧騒ははるか彼方に。
雰囲気のことなるつくりに面食らいながらもトイレに行こうと道を進むと、真っ正面に扉がありました。
そこにはぽつんと墨で書いた小さな看板があり、『花果山』の文字が。
そこで私ははっと今読んでいる本を思い出しました。
西遊記の主人公である孫悟空が生まれた山の名前は『花果山』だったのです。
孫悟空は生まれた当初、その『花果山』を拠点に暴れ回っていました。
もしやこの扉を開けるとそこには荒れた岩肌が広がっているのかもしれない・・!
そんな思いでどきどきしながら扉を開けると、そこには淀んだ雲が立ち込める荒れた岩山が広がっていました。
・・・・なんてことはなく、ごく普通の中華居酒屋につながっていて、ひどくがっかりしたのを覚えています。
そんな昔のことを思い出しながら、懐かしい本がずらりと並んだ児童書コーナーで思わずテンションが上がり、
昔読んでいたシリーズの最新作を借りてみました。
十数年前なのに以外と話しの内容を覚えているものです。
ぜひみなさんにも、懐かしの本をこの歳になって読んでみることをおすすめします。
小さい時に感じたことが、今改めて読むとまた別の感じ方をするかもしれませんし、
昔読んで意味が分からなかったことに実は深い意味があったりと、そんな発見ができるので
お時間ある時などいかがでしょうか。