こんにちはスギヤマです。
思えば8月からずっと薄曇り。季節の変わり目もよくわからないままいつのまにか秋を感じる時期になってしまいました。そんな折、心に作用するのがお天道様の存在ですが、陽射し求めて外に出たくなるのは人として必然なのでしょうね。
そこで9月に入りまだ暖かなうちにと向かったのが多摩川。現在は水質が大分改善され天然うなぎや鮎も取れるほどの河川になっているそうですが、子供の頃は大分汚れていて鯉やフナ、クチボソなんかが生息していた記憶はあるのですが、今や食べて美味しいレベルの魚があの多摩川にいるなんて、だいぶ良好で幸せな環境になりました。
そんなこんなもあり、少し前から多摩川で水揚げされた地の魚を食してやろうと企んでおりこの機会にと車を走らせたのでした。プチサバイバル感覚を楽しもうと食べれれば何でも良いと思っていたのですが、いざ向かうと何を釣れば良いのだろうかと悩みます。
弊社役員の石井から得た情報では丸子橋よりも下流に行けば手長エビがゲットできると聞いていたのですが、府中に住む自分としては、やはり近郊で採取したいという拘り(本音は遠出が面倒なだけ)もあり、無能無謀無計画な釣りに挑むことに。
なので早速の凡ミスが発覚。良かれと思ってコンビニで購入した遊漁券は調布大橋よりも下流域(川崎より)で府中では使えないとの事を駐車場のおじさんより聞かされる。購入代(五百円)が勿体無いので30分掛けて向かったのは弊社賃貸物件「Hut」のある川崎の宿河原近辺。
ダイナミックに暮らす家Hutはこちら
いるかどうか、釣れるかどうか、食べられるかどうかももわからない多摩川の地の食材を求めて以前大磯港の鈴木釣具店で購入した海釣用の竿、白ギス用の仕掛けを多摩川に投げ込む。やたらと長い竿、キラキラ光る仕掛けにコンビニで買ったカニカマ。
自分でもうっすら分かってますよ。釣れるわけがないと。
その素人丸出しの姿は釣りを楽しむ他の人達からどう映ったのでしょう、、。
ところがなぜか小さめのブラックバスが釣れてしまう。
「なんでも食いやがるな、、、特定外来生物、、。」
「琵琶湖のバスはよく食べてるらしいが、とても食べる気にはならない。」
「まあこの調子なら、シロギスの仕掛けでも何か釣れるかも?」
と、写真も撮らず即リリースしました。それ以後はシロギスの仕掛「ちょい投げセット」ではどうにもならず、スゴスゴとその日は退散して、なぜか90分待ちのスシローへ向かうのでした。(スシロー待ち時間に石井より横浜で釣り上げた秋鯖(40センチ)と塩焼きになった切り身の写真が届く。何という格差)
懲りもせず2日後の朝、弊社OB H氏より得た手長海老情報より、調布大橋の橋げたに向かう。
前日の雨の影響もあり、激流にの中"ちょい投げセット"を片手に大きな石を飛び渡る。
「超こぇーーー」
平日の朝8時通勤ラッシュ時に誰もいない橋のフモトで呟く42歳。そしていきなりの小雨が降りはじめる中、8月のゲリラ豪雨が頭をよぎる。
雷は怖い、雹も怖い、増水なんて超怖い。もし、ここに取り残されてヘリコプターにでも乗ることになったら、、、。しかも"ちょい投げセット"で釣りしたとなると、、、。超怖い。
気まぐれに顔を覗かせるお天道様も信用できずにこの日もスゴスゴ退散するのでありました。
数日後。3度目の正直
手長海老釣りのメッカ、多摩川大橋に向かう。
今回は計画的に釣具屋で手長海老の仕掛けと、餌の赤虫を購入。一応、カニかまもコンビニで購入。
ところが、橋のたもとに到着するも、そこには"ダンボール造ブルーシート葺平屋建"の建築物が。そしてのその違法建築物の住人らしき方が、何やら雄叫んでいるではありませんか、、。
おじゃまにならないように、カニかまを隠しつつ場所変更。→ガス橋へ。
ガス橋。。。ガスの橋。ガス管が通ってる。そのままだな。ガス橋。
そしてガス橋では最初に見つけたグッピーに拍子抜けする。
「熱帯からきた外来生物、、、。グッピーくらい飼いきれよ、、。」
可愛いお迎えに期待も薄まりつつ正規の仕掛けにて釣り糸を垂らす。ぐいっと最初にヒットしたエビっぽいあたり(知らないので勝手なイメージですが、、)だが姿を見ることもなく逃す。
その後もあたりはのないのだが、たまに竿上げると勝手に釣れてるのがダボハゼという魚。全く面白くない。こいつも容姿が可愛いすぎて食べる気にならない。
手長エビは影さえ見えない。
川辺で遊び飽きた息子達が網で遊び始める、そしてやけくそになって振り回してるだけだが、グッピーを簡単にすくっている。
息子「グッピー食べれる?」
父親「・・・・。」
一応パシャリ。とても油で揚げる気がしないバケツの魚達。
すっかり沈みかけたお天道様。橋の麓で少しセンチメンタルな気分になってきたので帰宅の準備。全てリリースして、最後に竿を上げたら掛かってましたよ、手長エビ。。。
こいつは小さいのでリリース。
そもそも釣りもアウトドアも素人の自分が意気揚々と「じゃー調達に行きますか」と食料をGETできるほど甘くないものです。ただ、東京でも身近に感じれる自然がここにありました。
多摩川で過ごす休日、乙なものですよ。
おわり