スギヤマです。
また行きつけシリーズなのですが、行きつけの釣り堀がありまして、、。
一時間あれば車でさっと行ける距離なので「自然にふれよう」と思い立った時には気軽に一人で行ける丁度良さ、ほとんどお客さんがいないため、ゆるやかに自然を感じる事できる穴場なのであります。東京の西側で釣り堀を楽しむ場合、ほとんどニジマスの釣場になってしまうのですが、ここはヤマメやイワナも釣れるのが魅力なのです。
ニジマスっていうのはガッツキ体質でほぼ入れ食い、全くもって面白みに欠けるのわけです。ところがヤマメやイワナは少し難易度も高くほぼ餌に食いつきません。寒い時期は活発なのでそれでも結構釣れる事もあるのですが春過ぎて暖かくなってくると腕がものをいうのです。
その場で食らう事が醍醐味なのでさすがに1匹もつれないと凹みます。
※釣り堀のルールでヤマメやイワナが釣れない場合はニジマスの購入は出来ますがヤマメやイワナ本当に食べられないのです。
先日も1時間あまり釣り上げられない状態が続いており食事にありつけずにすこし焦っておりました。
平日ということもあり、私の他、子連れ家族とカップルの3組すべてが全く釣れない状態。
そこに現れたのは、シュワルツェネッガー似の屈強なおじさま(日本人)が3名のマダムを引き連れ来訪。
そのシュワちゃん、まあ凄い。
デデ デッ デ デ
デデ デッ デ デ
(ターミネーターのテーマ)
一人ターミネーター状態(ターミネーターだから一人で良いのですが。。。)
クッ、クッとショットガン、いや竿をスピンコックしてはヤマメが釣り上がります。
でもイワナはすこし難しいのかなぜかヤマメばかり。
もう一人舞台でこちらも釣り上がるために聞こえるか聞こえないくらいに「わー凄い」とか「すげぇ」とかいろんな言い回しで「凄い」という言葉を連発しないとこちらも場が保てないわけです。
20分もするとさっと引き上げて釣った魚を焼き場へ。
その後も1時間あまりまったく釣れなかったのですが、背後からマダム集団の声。
「今日の夜はもういいわね。さっぱりとお茶漬けだけで」
ホテルやらのランチでバイキングやコースで良く聞くけど、、、
たらふく食べ過ぎたおばちゃんが自己を戒めるためのフレーズ。
こっちは釣れてないので少しイラッとする。
「どんだけ魚食べたんだっつーの」
「とはいえ本当にお茶漬けだけで済むのだろうか、、、絶対いつも通りのご飯を食べるでしょ』
「さっぱり代表がお茶漬けという事にピントこないなぁ、お茶漬けに変わるさっぱりのメニューはなかろうか」
とか一人ツッコミからの妄想モードに突入。
そんな無心になったその時に自分の竿にも、、、。
「フィッシュ!」
結局一匹だけ釣ったのですが日も傾いてしまい食べる時間が無くなってしまったため、ヤマメを食べたがっていた隣の子連れのファミリーに献上。
相当ヤマメが食べたかったのかお子さんと奥さんに凄い感謝していただきながらも
「でもな坊や、結局その魚の代金はあなたのお父さんが払うんだぜ。」
「アスタラビスタ ベイビー」
とターミネーター2のように心の中で呟きながら、逃げるように帰えったのでした。