今回は、わたしたち家族の住む家を紹介します。
上の図は改修前の間取り図です。
約10年前に築25年、専有部70平米3LDKのマンションを購入し、建築士のオトウチャンはもちろん自分で設計してリノベーションしました。
こちらが改修後の間取り。
共働き+こども3人の子育てを想定してリノベーション。
70平米は5人家族には狭いですが、その分、各部に工夫をしました。「何LDK」と呼んでいいのか判断できないような間取りになっています。
食事をつくったり片付けたりの時間こそが、共働きの親とこどもの貴重なコミュニケーションの時間なので、キッチン・ダイニングカウンターはダブルベッド程の大きさの天板として、片方で子供が宿題をしながら、もう片方で親が炊事ができるものとしています。
LDKは空間の一体感と視覚的な広がりを重視。就寝コーナーとの間の赤い壁とその隣の造作棚は天井に達しない高さとして、LDKの実際の寸法より広く感じるものとしています。(就寝時はカーテンで簡易的に空間を仕切っています。)
造作棚の裏の子供書斎は今はこんな感じです。
我が家は男ばかり3人兄弟です。現在4年生の長男が中学生になると、おそらく3年後くらいの将来には上のような使い方に変える予定です。
子育てに対する考えとして、子供が部屋にこもるのではなくできるだけ家族の共用スペースであるLDKでともに過ごす時間を長くしたいとの思いもあり、一人ずつの空間はつくりますが完全な「部屋」ではなく、最小限の広さの「コーナー」とします。
さらに将来の計画は上の使い方です。
我が家では息子達に、大学生になったら家を出て行き自立するようにと言いふくめています。現在4歳の三男が大学生になる、15年後くらいには親が二人暮らしになる時の想定です・・・
・・・と、いろいろ想定していますが、考え通りになるのかどうか、人生わかりませんよね。
子供達がこのまま無事に成長してくれるのか。親はこのままちゃんとシゴトを続け、ここに住み続けて行けるのか・・・
将来はとにかく今は、息子達ものびのびとすごしているように思え、親としてもそれなりに使いやすく過ごしています。
自分たちの生活がどんなものが理想か、家族のライフステージが変わったときにはどんな使い方になるのか、具体的にイメージしてみると実は「一般的な○LDKプラン」が実は自分の生活にあわないことが分かることが多いのではないかと実感しています。
これから家探し・家づくりをされる方には、自分の生活にあった家や間取りがどんなものか、将来の想定を含めて具体的にイメージしてみることを是非おすすめします。
そうすると、実際に必要と思われる部屋の状況が一般的なものとは異なる部分をもつことがわかってきます。そして自分の生活にあった家を手に入れる手段として、おそらく中古+リノベーションが有力な選択肢として浮かび上がってくるかと思います。
・・・そしてその際にはもちろんブルースタジオに、物件探しからご用命いただけますよう、お願いします!
ケイジ