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スギヤマ


イメージというものは、身勝手で実に厄介です。

先日、通りがけでしたが、店頭に少々古い食品サンプルが並ぶお店を見つけました。


目に入ったのはケチャップ味のチキンライスにも関わらずさらにケチャップをトッピングするという、
ダブルケチャップの昭和スタイルのオムライス。

ヒーローもののテレビでこんな顔の敵がいたような?
この間子供と見た黄レンジャーもこんな顔だったなぁ。
玉ねぎ以外の具はなんだ?ハムか?ベーコンか?いや、ブラジル産の鶏肉か?
ケチャップはデルモンテか?
自分なりに食べたいオムライスをイメージする。探し求めてるオムライスに間違い無い。。。
後は勢い良く入店。
「いらっしゃいませ」の「いらっ」くらいで食い気味に発した「オムライスください」
常連でもない新参者が席に座る前に注文をするものだから、店員さんも少々困惑。
しかも「オムライスください」は鼻息が荒く、まるでテレビ東京のフードファイターが発する
「おかわりください」とおなじ発音になってる事に気付き少し恥ずかしくなる。
食べたい欲望からかあせりがみえる、、。黄レンジャーの顔発見からここまで恐らく1分の出来ごとでしょうか、、、。
席に座ってから、落ち着きをとりもどそうと「不動産東京」の最新の判決動向を読むもまるで頭に入ってこない。
その後数分、ようやく判決動向の内容が頭に入ってきたぐらいのタイミングで黄色い影が・・・ごくりっ・・・。
「まってたぜ、黄レンジャー ケチャップダブルでかけてやるぜ―」と顔を上げると。
まさかの、、、丸の内のOLスタイル。たまごがフワトロ

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人間の想像力は、ほぼポジティブに働きながらも少しでも期待はずれな部分があるとがっかり感だけがのこり評価はマイナスに転じる。

最初から何も想像しないでいれば、当然、美味しいのです。きっとプラスの評価になるはずなのに、、。だが実際はそうはいかない。"なーんだ"ってことになってしまう。すみません、消費者心理はそういうものです。

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いまさらながらオムライスは時代に合わせて進化しておりますが、昭和のオムライスのあるガラパゴスなお店ご存知の方、ご連絡お待ちしております。

スギヤマ





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