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茶室をつくる旅3

ふじゆり


こんにちは。ふじゆりです。

茶室をつくる旅は、現在難航中。。。主に予算との兼ね合いで。

茶室の構成要素は、いちいちお金がかかります。

土壁、床柱、畳・・・それこそピンを目指せばキリがありません。

そこで一考。作れるものは自分で造ろう!!


折から、友人が「土壁造り」のワークショップを行うと聞いたので、早速行ってきました。

友人は庭師で、小邦造園を夫婦でやっています。

彼らが造っている日本庭園は本当に素晴らしく、以前から惚れ惚れしてましたが、なんとその一部の土壁に触れるチャンス!

土壁作成の指導には、凄腕の左官士、岩澤俊一(岩澤左官)さんが当たって下さいました。

凄腕の上に、超ダンディなんです、この方。

土壁のもとになる土は、粘土質の土と藁と水(藁を浸して酢酸?)を混ぜて、よくこねます。。。そう、よーく、こねるのです。

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どうやってかと言いますと、容器に先ほどのすべてをいれて、足で踏んでまぜるのです。

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筋骨隆々たるメンズ達が軽々と踏んでいる様子をみて、私も人生初の地下足袋!

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友人のを借りて、容器に飛び込みました。

が、泥がすごいのです。足を交互に踏めない。片足を入れたらもう片足を抜く・・・抜けない!!

泥に足を取られて沈む・・・という恐ろしい話を思い出しました。

小30分ほど踏み続けると、ようやく泥と藁が混じり、いい感じにねちょねちょ踏めるようになってきましたが、もう意識は朦朧としております。

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終わったとたん、隣でやっている竹割りに換えてくれと先生に泣きつきました。ヘタレです。

竹割りは土壁の下地になる小舞をつくるためです。

なんと、2m弱の長さの細い竹を、ナタで約6〜8等分していくのです。それも縦にです!

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ナタを入れてしごいて裂いて行くのですが、慣れないせいか、むちゃくちゃ手が痛い!

そして細すぎても、太すぎても、ダンディな先生が一瞥し、「やり直して」と笑顔で微笑むのです。

「先生、どのくらいつくればいいのでしょうか?」の問いに、あっさりと、

「ざっと300本かな」「・・・」くらっとしました。

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炎天下の中、延々と作業中、10時と12時と15時の休憩を心待ちにしました。

いつも現場に行ったとき、職人の方々がしっかり休憩を取るのをみて、

「いきおいにのって途中で作業をやめたくない時もあるのでは・・・?」

なんて疑問に思っていた自分に喝を入れたい。「休まんと、死ぬわ!!」

しかし、みなさん本当に博識で、庭のこと、茶室建築の事、いろいろ教わりました。

庭師の方、左官職人の方、大学の研究室で建築の勉強中の方、和の建築が大好きな人々と知り合いになれて、とても貴重な機会でした。

さて、その日の作業は、最後に裂いた小舞竹を組んで、シュロの縄で組んで行きました。

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下地なので最後は見えなくなってしまいますが、決して手を抜かない。

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等間隔に、しっかりと縄を結って・・・

こんな素敵な風景が見えてきました。

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これにさきほどこねた土を塗って、完成です。


さて、作業に参加してみて、どうかと言うと・・・

やっぱりプロの職人さんに依頼しようと思いました。

自分でやると大変!もありますが、もっとその技を見たいのです。

そして、その素晴らしい壁を、出来るだけたくさんの人に見てもらって、

「日本の技はやっぱりすごいなあ!」と私の感動したことを伝えて行きたいと思いました。


さあ、最後に茶室が出来るかどうか・・・?





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