こんにちは。
カサです。
その日は突然やって来ました。
同僚であり人生の先輩でもある ふじゆりさん から、オープンルームで使うので私の育てている植物達を貸して欲しいと頼まれたのです。
ふじゆりさんの目は獲物を狙うハンターのようで、すでに断れる状態ではありません。まして、私も少しばかり設計に関わった物件です。愛情が無いわけないのです。
しかし猛暑日が続く真夏の中、一週間もの期間(取材の依頼が入ったのでさらに2日間、延長されました。 )、我が子のように育てた植物達を放置するというのは、私にとって勇気のいる事でした。
ベランダ園芸の成果をこれみよがしに自慢しまくっていた私に対する罰だと思うことにしました。
覚悟を決めて精鋭チームを結成しました。(要するに水をあげなくても枯れにくい植物を選別したのです。)
ふじゆりさんと一緒に入念な搬入計画を立て、必要経費を算出。水やり工程表も作成しました。
そして当日。
私は微力ながら出張園芸家として「インナーガーデン」と名付けられた光が差し込むその部屋に植栽をコーディネートしました。
出来上がりはこんな感じです。
コクコクと変わるトップライトからの日差しの動き、光の色の変化など室内にいながら、外を感じられる部屋です。
梁と梁の間に吊り下げられたハンモックも良い感じです。
初日のオープンルームから程なくして3部屋ある部屋は、全て満室になりました。 入居者さん達には是非、三者三様のボタニカル・ライフを楽しんで欲しいと思います。
追伸:選抜メンバーは無事に全員帰還しました。
〈カサ〉