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「あんだ、ハンカチ 持ったんだか?」

イシバシ


ずっと気になっていて、最近ようやく行けた下北沢の「fog linen work」さん。
「普段使いのできるリネン」をコンセプトに、
テーブルクロスやキッチンリネン、ベッドリネンやバスマットなど、
コンクリートの素地の天井や壁の無機質な空間に、温かみのある商品が丁寧に並ぶ店内。
リネンの風合いが好きな僕としてはたまらない空間です。


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ベビーギフトセットもあります。
先日、女の子が産まれた友人にプレゼントしました。

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店内の商品の中でも、「はぎれセット」と付けられた、魅力的な詰め合わせが。
何パターンかセットになって並んでおり、選ぶのに迷う程。

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購入した「はぎれセット」を何に使おうかと考えた末、ハンカチを作る事に。
まだまだ糊がついており、これから使って行くうちに柔らかくなり、
手に馴染んでくるのが楽しみです。

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二つ目は「motta」というブランドのハンカチ。
江戸時代から続く、奈良晒の老舗「中川政七商店」さんで昨年立ち上げられた
ハンカチの専門ブランドです。

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中でも、「ハンカチ、持った?」という玄関先での決まり文句の一文にグッときました。

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「あんだ、ハンカチ 持ったんだか?(あんた、ハンカチちゃんと持った?)」

僕の出身の八戸の訛りではこんな感じで言われます。
実際に自分も親にいつも言われていたなあと、思い出しました。

母は、デート中などハンカチをそっと出してきた父に惹かれ、
一緒になったんだと小さい頃よく聞かされ、
「あんたもいつ何が有るか分からないから、ハンカチ持って歩きなさい」
と言われてきた少年時代。

僕にとって、忘れかけていた親からの言葉を大人になってからも思い出させる様な、
そんなコンセプトのラフに使って行きたいハンカチです。


ハンカチに触れる瞬間が、生活の中でよくあるちょっとした喜び。
ずっと、バンダナの様な柄の有る物をポケットに忍ばせてきましたが、
ハンカチ一枚で気分も変わる物だと感じています。

この春、お気に入りの一枚を探してみてはいかがでしょうか?


イシバシ





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