こんにちは、ノリです。
毎年15日間にわたり恵比寿の写真美術館で開催されている映像とアートのフェスティバル "恵比寿映像祭 -TRUE COLORS- " に行ってきました。
国内外から多才な作品やプログラムが集り、映像とは何か?をあらわにし映像分野の可能性を探る国際フェスティバルです。今年で6回目を迎える恵比寿映像祭のテーマは「トゥルーカラーズ」。トゥルーカラーズと言われてもなかなか分りにくいですが、要は映像表現を介して現代の様相を視覚的にとらえることのようです。
http://www.yebizo.com/
映像祭だけあって内容も盛りだくさん。
展示、上映、ライヴ・パフォーマンス、シンポジウム、関連イヴェントなどによって複合的に構成されています。しかも展示部門に関しては入場無料です。
私が行ったのが最終日だったせいか会場も賑わっていました。
アンリ・サラ《ギヴ・ミー・ザ・カラーズ》 2003
個人的には難解で分りににくい作品が多かったですが、その中で印象的だったのはアルバニア共和国出身のアーティスト、ア ンリ・サラの作品
《Dammi I Colori (Give me the colors:色をください)》2003
アルバニアの首都ティラナの色とりどりの建物と街並みを車窓から映したもので、アンリ自身と友人の政治家との会話が入った映像作品。
旧ソ連崩壊以後、民主化に転じながらも経済の破綻や暴動が収束しない状況を、不自然に塗り直された建物が建ち並ぶ街並から、いかにこの国の民主化が表層的なものであるかを匂わせる作品。
職業柄少し考えさせられました...。
今年の恵比寿映像祭は既に終了しましたが、ボリューム満点の展示内容です。
また来年足を運びたいものです。
<ノリ>