"遠近法の研究"(1995~2003)
こんにちは、ノリです。
先日、映画「アイ・ウェイウェイは謝らない」を観に行きました。
※予告編動画はこちら
艾未末(アイ・ウェイウェイ)、一言で言えば中国人現代美術家ですが様々なジャンルで活躍する肩書きゆえに一体何者なのか分かりにくい人物です ね。 数年前、森美術館で大々的に彼の展示会が開催されたので、ご存知の方も多いかと思います。また、2年ほど前には突然中国当局に身柄を拘束され1ヶ月ほど消息不明になったことも話題になりました。
この映画は、四川大地震による被害の全貌を明らかにするために奔走する様子や、ロンドンのテート・モダンで行われたプロジェクト「ヒマワリの種」を追いながら、アイ・ウェイウェイ自身と彼の作品に宿るエネルギーの根源に迫ったドキュメンタリー映画です。
"コカ・コーラの壺"(1994)
ここで映画の詳細を書く事は控えますが、つかみどころのないアイウェイウェイの日常を切り取る事でほんの少し彼の側面が見えるような気もします。
政治・歴史の文脈の中でつくり出す作品は、一見は直球勝負な印象もありますが、文革・冷戦・天安門事件を経て、純粋に表現の自由や情報の透明性を信じる姿勢が読み取れて興味深いものがあります。
そのピュアな姿勢は若かりし頃にアメリカで芸術を学んだ事が大きく影響しているのかもしれません。
"デュシャンの横顔とヒマワリの種"(1983)
今も保釈中で、24時間警察当局の監視下のもと活動をつづけているようです。
現在の中国において今後の動向に目が離せない一人です。
すでに公開終了してしましましたが、おすすめの映画です。
お時間ある時にでもネット、DVDでご覧下さい。
<ノリ>