こんにちは 菊です
先月、暑い夏のさなか、
栃木県の地底深くへ潜ってきました。
さながらファイナルファンタジーの世界に
まぎれてしまったかのような巨大な地下空間。(地下約30m!)
入った瞬間、圧倒されました。
ここは大谷石という建築材料の採掘場跡です。
裸電球の灯りが幻想的。
地下が浅いところは人の手で掘り進め、
より深いところは時代が進み、機械で掘られています。
その掘りあとが、採掘場の壁面に
ざらりとした光の陰影と表情を与えています
左は手掘り・右が機械堀りのあと。
どちらもいい感じなんです。
外気の温度は30℃を越える猛暑日でしたが
採掘場内は11℃、貸出してくれる毛布を強く巻き付けてしまうほどひんやり。
戦時中は政府のお米などの貯蓄庫としても活躍したそう。
この大谷石、採り過ぎにより現在ではとっても貴重です。
しかしながら、栃木県ではちょっとした倉や塀などにも
大谷石をちょくちょく見かけました。
ホント、良い表情してる可愛いやつです。
東京の馬喰横山にもお店がある、
益子の素敵なカフェ&器屋さん、STARNETの外壁も大谷石でした。
民家リノベーションのとても素敵な雰囲気のお店です。
東京でも普通に見ることの大谷石ですが
大谷石のふるさとで見た大谷石たちは
何だかイキイキと自分たちの魅力を発揮していたような気がします。
建材の地産地消、とでも言うのか、
その土地で採れた建材で建築を作る、って理にかなっているし
地球にも地域の人や企業にもやさしい、
そんなことを考えた夏休みでした。