盆休みのある日、子連れで出かけてきました。
どこに行ったかというと、これまでもスタッフブログで何度か話題になっている、那須の「藤城清治美術館」。
今回は、オトウチャンの仕事の成果を見に行く子連れ旅です。
電車好きの長男は、はじめて乗る東北新幹線の車両がE5系はやぶさ型とE6系スーパーこまち型とわかって思わずガッツポーズをしていました。
新幹線を那須塩原駅で下車、タクシーで那須高原の「藤城清治美術館」へ。
今回の改修でアプローチに新しく設けた円を描くコンクリートの壁に誘われるように、子ども達は中へ入って行きます。
敷地内は小川が流れる森です。真夏の木漏れ陽の中、園路がチャペルと本館につづきます。
次男は森の中のネコさんに反応して、ポーズを真似ていました。
お盆休みシーズンだったので、かなり多くの方が入館しており、展示室は人の列がつながっているような状況でした。
チャペルと作品の様子はバックナンバーをご参照ください。
<バックナンバー>
・光と影の世界
・那須高原・藤城美術館プレオープン
・那須の旅ー藤城美術館見学!ー
・再び、那須へ
あまりの来館者の多さもあってか、子どもたちの集中力は途切れぎみでしたが、彼らをなだめつつなんとかメインの影絵を堪能した後、我々家族は美術館からほど近い「南ヶ丘牧場」へ。
はじめて馬に乗りハンバーグと濃厚なソフトクリームを食べて、影絵よりむしろこちらの方に、我が家の三兄弟は満足の様子でした・・・
ところで、日本の影絵作家といえば、藤城清治先生。
皆さんは「藤城清治」と聞いて何を思い浮かべますでしょうか。
カルピスのマークでしょうか、ケロヨンでしょうか、影絵の天気予報でしょうか・・・
1970年代生まれの私は、小学生の頃に母が購読していた「暮しの手帖」に連載されていた影絵を見て、かわいらしいようで少し怖いイメージとともに、独特の世界観の印象が強く残っています。
それが「藤城清治」という作家の作品だと認識するのは大人になってからですが、「暮らしの手帳」と同じように、子どもの頃の強烈な印象が残っていたものに下のCMがあります。
動画はこちら
この動画の影絵の部分(動画の中程です)も藤城先生の作品と分かったのは、この美術館のプロジェクトが始まったころのことでした。藤城先生の画集を見ていてふと思い出し、ひょっとして・・・と検索してみるとやはりそうでした。
(関西出身の同年代の方は記憶におありかと思います。今はなき大阪の洋菓子店「パルナス」のCMです。今見ても、やはりちょっと怖い感じです・・・)
分野こそ異なりますが、クリエイトを生業とする者の端くれとして、三十年経ってもその人の作品だったと気づかせてしまう強烈な個性に脱帽です。
今回はまだ絵を鑑賞することに慣れず、集中力が続かなかった我が家の子ども達も、大きくなったときに藤城先生の絵を見て、遥か昔の記憶から、「この絵、なんかみたことあるな」と感じることがあれば・・・オトウチャンはそれで満足です。
ケイジ