こんにちは。ホシノです。
担当させて頂いてます物件が着工しました。
団地好きには有名な物件です。
部分的に躯体現しで計画してますので、
解体後の肌が気になって仕方ありませんでした。
当時のゼネコンが丁寧な仕事をしていたようなので、
躯体打放しも左官も綺麗です。
当時の大工さんによる墨も残っています。
基準墨はレベル水平器とレーザーを使って確認したところ
精度も良くてそのまま使えました。
現場担当者に出して頂いた墨の順序を、
逆の順序で確認しタブルチェックを行います。
多少の誤差はありましたが躯体寸法もほぼ計画通りで一安心です。
墨出しが完了しまして、次はお施主様と一緒に寸法確認です。
墨は設計図を床に写しますので、
ここがキッチンで〜、ここが洗面で〜と、
今までできなかったスケール感をお伝えできます。
実感が湧くと共にテンションも上がりますよね。
三角印が壁の止まりを表します。
墨をもとに壁下地組、床組、フローリング、ボード張りといった工程で進めます。
施工してくださるM-CUBEさん。
壁の解体を済ませると30年前の現場指示がでてきました。
「くそ落し」
くそ??
なにかわかりますか??
バリを取って綺麗にしてね。
という指示です。
でも...くそ残ってますね...。
次に、これは中古マンションではよく見る光景。
壁に埋め込まれた木レンガ。
これは壁などの木下地を止める下地材として打ち込まれたもので、
この木材を利用して下地等を釘で固定していました。
引き抜かれないように木材も台形に加工されて打込まれているのがわかります。
たまに、取りたい!と言ったお話でますが取れないんです...。
その代わりモルタル等で塗り潰したりして隠したりします。
現在、新築工事でこれをやるとすごーーーく怒られますので、
昔ならではの施工法ですね。
出来上がっていく様子を見れるのは御施主の特権です。
あまり無い体験ですので是非楽しんで頂けたらと思います。
出来上がりが楽しみです。
[ホシノ]