こんにちは。
ふじゆりです。
先日、社員研修で伊豆大島に行ってきました。
朝6時にフェリーで港に到着。
そこから1時間ほど仮眠を取って、山登りに出かけました。
山登り・・・と言っても、三原山の火山口まで標高764m。
散策程度の高さですが、毎日机に向かって図面を描く生活。
運動不足で息があがります。
すすき野原の小道から、だんだん景色が変わってきました。
1986年の噴火で、以前あった登山道も溶岩に押しつぶされています。
ところどころに見られる避難所が、どれだけ大切か実感できます。
比較的ゆっくりな流れの溶岩流で、歩く速度より流れは遅いとか。
それでは、今噴火しても大丈夫だと胸を撫で下ろしました。
下山する途中で、ガイドのケンボウさんが、地図を広げて現在位置を教えてくれました。
いろんな色に塗り分けられたこのマップ。
これは伊豆大島火山地質図。
つまり溶岩マップで、いつの年代に、どのように溶岩流が流れて行ったかが分かる地図です。
私は、1984年に伊豆大島を訪れ、同じように火口まで歩きましたが、どうもそのときとルートが違います。
当時は馬に乗って山頂まで行っている人も多く、子供心にうらやましく思っていました。
聞くと、その2年後の噴火で、登山道は流され、馬たちも逃げられなかったそうです。
真っ黒な溶岩のゴツゴツした岩肌を見ていると、全てを飲み込んで行く火山の恐ろしさを想います。
けど、向こうを見ると、更にその前の溶岩の跡に草が生えてきているのが見えます。
美しい景色と大島のやさしい人々に、すっかり魅了された旅でした。