こんにちは。ふじゆりです。
先日、郷里の岡山に帰省したとき、倉敷まで足を伸ばしてみました。
生まれも育ちも岡山のくせに、倉敷に行くのはこれが初めてです。
まずは王道、運河沿いを歩きます。
写真のオレンジの壁、緑の陶器の瓦の屋根のお屋敷が大原家。
倉敷の大地主で、倉敷紡績工場を作ったお家です。
運河は、この大原家に米や資材などを運び込むために整備されたとか。
柳と橋が美しい場所です。
建物を見ると、岡山名物の焼き杉の壁、倉の漆喰・・・
細い路地を通って奥に入ると、表の通りとは異なる住まう人々の生活に触れられます。
中国銀行の建物は石造りの重厚な建築。
ここ倉敷に限らず、中国銀行は石造りで、立派な円柱の建物が多く、親に連れられて銀行に行く度に、子供心にも立派なところに来ているんだ・・・とドキドキした覚えが。
連休ということもあり、県の内外からたくさんの人々が遊びに来ていました。
次に向かうのは、チボリ公園の跡地にできた大型ショッピングセンター。
倉敷駅を挟んで、先程の運河沿いの伝統的建造物群保存地区とは逆の場所です。
昔は大原家の紡績工場があった場所で、その後チボリ公園が出来、昨年から
三井のアウトレットパーク、イトーヨーカドー等が出来、巨大な駐車場が設置されております。
こちらの駐車場も満車!地元の人々で溢れかえってました。
たくさんの人と車の流れを見て、対照的に思い出すのが岡山駅前の閑散としたデパート。
子供の頃は、週末デパートに行くとなると、駐車場に停めるまで数時間を待たなければならないほど人が集まる場所でしたが・・・
全国の旧街道沿いの屋敷を旅する時に感じますが、人の流れ、道の繁栄は時代時代で川の蛇行が変わるように変わって行きます。
流れが変わる契機になるのは、大型資本なのか、住民達の力によるものなのか。
父が倉敷の景観地を見つつ言っていました。
「うちらが子供のころは美術館くらいしか見るとこなかったのになあ。あとは普通の民家が並んでいるだけ。わざわざ来たお客さんには、今の方があちこち楽しめてええわなあ。」
通りかかったお茶屋さんで、おじいさんが昔のお茶を煎る機械を道に出して披露していた姿が目に浮かびました。
ほうじ茶のいい香りと、おじいさんの笑顔。
住民みんなで、来たお客さんをもてなそうとする。まちをよりよくする。
そんな熱い気持ちが伝わるとき、また来たい!と強く思うのだな、と・・・。