表参道駅から徒歩1分。
にぎやかな屋台村がオープンしました。
ここはラ・プラース青山跡地。
都心の遊休地を、広場を囲んだファッションビレッジとして
ファッション、インテリア雑貨、ヘアサロン、カフェ等を
テナントに、30代女性をターゲットに一時代を築いた場所。
借用期間満了となり、2000 - 2010年までの10年間の営業に
幕を下ろしました。
再び遊休地となったこの場所の使い方として実現したのが
「 246COMMON 」
この地に住む人、働く人、通う人、遊びに来る人。
美味しいものや楽しいことを集めた、
みんなの "つどいの場" がコンセプトです。
2014年3月までの期間限定の開業予定で、
旬の野菜や果物を活かしたフードやドリンク、
おやつなどを頂くことができます。
中には渋いやきとり屋なんかもありました。
村に入ってまず気になるのが、何十台ものモバイルショップ。
コンテナ、トタン、木の枝、テント生地、ポリカーボネイト。。
身近な材料で作られたお店は個性的なデザインをしていて、
そのなかには飲食店やら雑貨屋やら。
工事中のショップもあり、一生懸命に壁へ断熱材を詰めている
職人さんの姿もありました。
まだまだ日照りが強く暑いなか、皆さんお酒やソフトクリームを
片手にテントのなかでくつろいでいます。
ママ友も多く、ウッドチップの柔らかいグラウンドの上で
子供がはしゃぐ姿が、ここは青山か と錯覚させます。
こちらは木造のモバイルショップ郡。
細長くつづく路地空間の脇にお店が並び、
お酒を飲みながらぽつりぽつりと会話を楽しむお客さんがいる
ちょっと大人な空間。
と、その横をダッシュで走り抜ける子供達。
近所の子供達の遊び場にもなっているようです。
つどうこと、コミュニティをテーマにしているのに対して、
モバイルショップの組み合わせはいいなと思いました。
軽く、小さく、身近なモバイル建築に対して、
人が大きく、動きや仕草が気になります。
絶妙なスケール感の中で、人と人の距離が近くなった気がします。
建物が寄り添い、人が寄り添う。
震災以降、遊休地の活用方法の一つの解として、
今後が楽しみなプロジェクトです。
246 COMMON