残暑お見舞い申し上げます。
お盆休みに家族で熱海に行ってきました。
我々家族にとって、今回が初めての熱海でした。盆休み直前までノープランだったのですが、休み1週間前に予約をとれたホテルがたまたまそこだったのです。
なんとなく、時代に取り残された街というようなイメージを持っていたので、これまで特に行く機会もありませんでした。実際、統計によると、1988年には年間約1500万人いた観光客がその後25年間で約半数に落ち込んでいるようです。それにともない、人口も約2割減少しています。
そのような状況にある中、このホテルは昨年末にオープンしました。
調べてみるとこの建物は、もとは高級リゾートマンションとして建設中だった建物を、和風のホテルとして改修後約15年間営業し、2年前に閉館したものを再生したとのことでした。
オトウチャンは仕事柄、・・・どこまで既存利用してるのか・・・と、ついチェックしてしまいます。
あえて観光客が減っている熱海に打って出たこのホテル、いろいろと工夫しているのがわかりました。特に、子連れをターゲットとした様々なアクティビティを設定して、訪れる動機をつくる運営を積極的に行っています。
ロビーの吹き抜けに面してクライミングができる壁を設けて、親子でボルダリング体験ができました。
また、夕食の途中にレストランの一角で、子供がデザート作りに参加できました。パティシエのコスチュームがオトウチャン心をくすぐります。
とはいえ、なんと言っても、熱海の夏は海です。
近くには波の穏やかなビーチがあり、海初体験の三男も波とたわむれ、砂とたわむれてゴキゲンでした。
観光客離れが進んでいる熱海では、リゾートマンションが街の景観の統一感を失わせ、悪い意味で昭和やバブルの雰囲気を感じる部分がたくさんありました。夏には花火大会が7回も開催されます。その半分以上が日曜日の夜に設定されています。土曜日でなく日曜日である理由は、日曜日に帰るのではなく、月曜日まで熱海で宿泊をしてほしいからということらしいです・・・。
日曜日に花火大会を設定するのについてはどうかと思いますが、行政も含めて熱海を盛り上げるために様々な試みがなされています。
熱海のポテンシャルを活かし、訪れる人にとって魅力的な試みは、是非どんどん行ってほしいものです。また、今回滞在したホテルのような運営に特色のある施設が増えていくと、きっと街は良くなっていくのではないかと思います。
東京から50分、新幹線で駅弁を食べている間に着く熱海は、子連れにはちょうど良い距離感です。
また来たいと思いながらも、今度訪れる際には、熱海の街が今よりいきいきしている姿が見られるといいな・・・と思いました。
ケイジ