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カヌーは朝乗れ

ワダ


こんにちは、ワダです。

昨年の秋、沖縄の石垣島を経由して島々を旅しました。
本日は、西表島で経験した、カヌー体験についてご紹介します。
亜熱帯の自然林に覆われイリオモテヤマネコなど珍しい動植物の宝庫といわれる島です。

夕方に島入りし、翌日の昼には島を出るというタイトなスケジュールの中で参加したのは、「早朝カヌーツアー」。これがとても良かった。


AM5:00にホテルの前を出発しましたが、外はまだ夜の闇です。
車に乗り込み走っているうちに段々と、雲の隙間から光が差し込んできました。
朝もやの中、綺麗な三日月に気づきました。

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カヌーをこぐのは、後良川。
地図上ではとても細い川に見えていたのに、実は大きな川。

インストラクターさんに漕ぎ方を教えてもらい、川の上に浮かんだ時には、ブルーとオレンジが入り混じった朝の色です。

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日没から暗くなるまでの一瞬の美しい時間をマジックアワーと言いますが、夜から朝へ向かうこの時間も本当に美しく、すがすがしい気持ちになれるもの。
早起きをした者だけが味わうことができる特別な景色と気持ちです。

オールで漕がずにただただ浮かんでいると、川の流れと自分が一体化するような感覚。
この時、まだ朝の6時。「まだまだ1日は長い」という事実も、わくわくとした気持ちに拍車をかけます。

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オールの使い方のコツを覚えれば、静かにスーっと前に進むことができます。

早朝ということもありますが、カヌーのベストシーズンは7月頃のようで川は貸切状態。
シーズンには川がカヌー客でいっぱいになるそうなので、早朝×シーズン外しはお勧めです。

でも、マングローブの林の中や水の上に、サガリバナという美しい花を見ることができるのは、やはりシーズンの7月頃。

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西表島の川の水はにごっているように見えますが、間近に見ると透き通っていて、カラフルな魚が泳いでいるのが見えました。なぜ、水がグリーン色に見えるのでしょうか。

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太陽が地平線を昇り、マングローブの木の隙間から眩しい日の光が。

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たった2時間ほどのツアーなので川の奥地までは行けません。
それでも段々と川が細くなって木が迫る、ジャングルのような場所もありました。

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さて、これは復路の写真。
太陽はすでに高く上り、空はすっかり白と青の昼の色。
川の流れに従って進むので、往路よりもスイスイと早く進むことができます。


この日の昼は、タンクトップになっても、もうどうすることも出来ない暑さでした。
川の上には全く隠れる場所がないので、昼間のカヌーは万全な日焼け対策が必要です。

でも、早朝は日焼けの心配はなし。気温が上がりきる前の涼しい時間のうちに終了して、ホテルに戻った頃は午前9時前。身体を動かした後なので、朝食がすんなりと身体に入っていきます。

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西表島は沖縄で本島に次ぐ広さの島。
2時間のカヌーで入っていけるのは、島の本当に入り口の部分で、その奥にはもっともっと神秘的な亜熱帯世界が広がっているのです。

涼しくて朝の美しい景色を味わえる早朝カヌーはお勧めです!
でも、次回は1日ツアーで島の更に奥地まで、この足で入ってみたいと思いました。

カヌーを終えた帰り道、路上の電線の上に2頭のワシが止まっていました。
なんて、カッコいい!

<ワダ>





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