Magazine


ふじゆりメキシコへゆく(2)

ふじゆり


こんにちは。ふじゆりです。

引き続きGWメキシコ旅についてレポートさせて頂きます。

今回の旅の目的はルイス・バラガンの建築を見る事。

彼の建築は日本では大変ポピュラーなので、ご存知の方も多いと思います。

ピンク、ムラサキ・・・日本ではびっくりするような色使いの建物ですが、メキシコの青い空の下ではとても映えて馴染んでいるとか。

それを、この目でひとめ見たいと、やってきました。

彼の自邸のそばをぶらぶら歩くだけでも、カラフルな家々に目を奪われます。

日本とはまったく違う色彩感覚。

建物も、外は壁のようにそそり立ち、小さな窓しか開いていませんが、その向こうには緑溢れる中庭があり、とても居心地の良い空間が広がります。


数あるバラガンの建築の中で、最も感動した建築をひとつご紹介。

サン・クリストバルの厩舎です。

sg120618_02.jpg

メキシコ・シティからだいぶ遠いこの場所。

メトロで終点まで乗り、そこからバスに乗り換えます。

sg120618_03.jpg

とにかくみんなスペイン語しか話せない。

こちとら、英語すら危うい・・・ので、ジェスチャーと目的地を書いた紙切れで意思疎通を図ります。

ようやく近くまでたどり着いたのに、そこからが分からない。

ルイス・バラガンと言っても通じない。

馬舎・・・ってスペイン語でなんていうの???

しょうがないから「ヒヒーン!」とか言ってみたり(←三十路です・・・)

「分かった!ついてこい!」とようやく通じて連れて行ってもらったら、農家の馬小屋だったり・・・

み、みんな親切です。。。

そんなこんなでようやくたどり着いたときは泣きそうになりました。


広い青い空のもと、ピンクの壁、緑の草、青い池、白い馬・・・

sg120618_04.jpg

なにもかもが美しく、とても静かです。

バラガンは週に数回ここに通い、時々裏の緑の中で建築の構想を練っていたとか。

自由に見ていいよ、の言葉に甘え、1時間もゆったりと散歩しました。

sg120618_05.jpg

見れば見る程、乗馬・馬が好きな人が設計したんだな〜、ということが伝わってきます。

人間、大好きな事があるとこんなにも素晴らしいものができるのか、というのが正直な感想。

自分も仕事仕事の日々ではなく、大好きな事を思う存分やる時間を取らねば!と強く感じました。


さて、帰りがけ、滅多に東洋人に会わないメキシコの旅の中で、向こうから東洋人が数人。

しかも、見た事のある人!

・・・と、向こうも同じだったようで、ふりかえりつつ・・・「どこかで会いましたっけ?」

なんと、以前「うめこみち」の内覧会に来て下さった建築関係の方。

多分、東京ではまず道でばったりはないだろうに、こんな地球の裏側で会うとは・・・

お互い、もの好きですね。

ヨーロッパ旅行中にお会いした日本人に言われたステキな言葉を思い出しました。

「またお会いしましょう!世界のどこかで。」

sg120618_06.jpg

<ふじゆり>





Rent / Sale

Magazine

Portfolio