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ゆとりが楽しい、プチ郊外の2人暮らし

ワダ


こんにちは、ワダです。

今日は、綱島の66平米・4DK、典型的な「ファミリー」タイプの賃貸マンションの1室を、「2人世帯」タイプへリノベーションした『Current』についてご紹介します。

わたしたちブルースタジオではここ数年、この「2人世帯」に注目しています。
これまでにも、東京日野市の『AURA243 多摩平の森』、昭島市の『Contatto』、大田区大森の『大森ロッヂ』や『うめこみち』、洗足池の『やよい荘』と、東京都心近郊の様々な場所で、「2人暮らし」+αを楽しめる賃貸住宅を提案してきました。

わたしたちはこれを略して、【「2+α」タイプ】と命名。

なぜ、2人世帯に注目しているの?ということも含めて、綱島の例をご紹介します。


ブルースタジオが今、「2人世帯」に注目しているワケ。
それは、今、生活者の間でも、「2人で暮らすと合理的」という価値に注目が集まっているからです。

終身雇用が崩壊し、所得も右肩あがりといかなくなって久しい今。
私も仕事をもち生活をするいち生活者として、日々それを肌身で感じ、なるべくお金をかけずにいかに楽しく生きるかを考えます。悲壮感ただよう感じではなく、それがもう当たり前という感覚で。

私事ながら、これまでランチは外食していたのですが、4月からお弁当づくりに挑戦し早1ヶ月が経ちました。もちろん目的は節約なのですが、結構楽しんでできてしまうものだなぁと思っています。そして、週末は流行りのレストランでの外食も楽しむというメリハリ消費。

小さな例ですが、今ってそんな感じの人が多いのではないでしょうか?

そんな人達にとって、ゆとりある生活をそのままに生活固定費を圧縮という志向を満たす賃貸住宅として、2人で暮らす都市近郊の住まいが、スタンダードな選択肢になりうると考えています。

郊外のファミリータイプ賃貸のオーナー様にとっても、そういったニーズを汲み取って、2人世帯タイプへリノベーションすることは、ファミリー向け分譲マンションやその賃貸タイプなどの競合物件に勝つためのリポジショニングになると考えています。

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CASE STUDY 綱島 『Current』

渋谷から東横線急行で20分、横浜へは9分という綱島駅。
都市型生活をおくる人にとって、都心や繁華街とのほどよい距離と、鶴見川をはじめとした自然環境が魅力の街です。

この綱島、鶴見川沿いに建つ築23年の賃貸マンション。3ヶ月ほど空室が続いていた1部屋の改修設計の相談を、管理会社経由でブルースタジオへいただきました。

既存の物件は66平米、4DKの間取り。現地調査にいくと、暗い廊下と小さな居室、光の全く入らない水周りとバルコニーに背を向けたキッチン。

一方で、鶴見川沿いに立地するマンション5階部にあたる部屋からは、地域の人々に愛されるその川の流れを一望できる。この眺望と気持ちのいい風と光の抜けが、物件の引き出すべき1番の魅力でした。

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部屋からの眺望。春にはちょうど桜の花も見下ろせる。


バリューアップ改修にあたってブルースタジオが行ったのは、次の3つ。
その1   ターゲットの見直し
その2   地域性・物件の個性を最大限に活かしたインテリアデザイン
その3   暮らしやすさ、快適さの工夫


■ ターゲットは「ファミリー」から夫婦に限らない「2人暮らし世帯」に変更
間取りを4DKから1LDK+アルファに変更。
子育て世代も生活の基本単位は2人と捉え、幅広い住み手の生活スタイルに応じてスイッチできるよう2つの可動式間仕切り壁を設けた。最も区切れば3LDKになる。


BEFORE
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AFTER
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ex. 夫婦
「LDK」の間仕切りを開けて広いリビングを。寝室は「BED ROOM」「+α」どちらにでもできる。残りの1部屋は書斎や大きなクローゼット、趣味部屋等、使い方は色々考えられます。

ex. 夫婦+子供
「LDK」の間仕切りを閉じて南側を子供部屋、「BED ROOM」は主寝室、「+α」は家族3人分の巨大収納に。

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鶴見川ビューを一望できる広いLDK。可動式の壁を閉めれば個室を増やすことができる。

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「+α」の部屋。折れ戸を開け放ちオープンにすることも、閉じて個室にすることも可能。


■ 鶴見川をはじめとした地域の自然をテーマにしたインテリアデザイン

デザインの善し悪しは人それぞれの主観的なもの。
今回は1室の改修のためインテリアデザインだけでしたが、その地域性や物件の個性を最大限に活用してデザインを考えます。それが、他ではない「この部屋」を選ぶ住み手の動機になり、愛着をもって長く、あるいは大切に住んでいただけると考えています。

バルコニー側の窓から見える鶴見川と川縁の緑に調和するように、ポーターズペイントの3色を塗り分けたLDKと廊下の壁。床材は裸足で歩くと気持ちがいいタモの無垢フローリング。

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■ 暮らしやすさ、快適さの工夫

光の入る明るい水周りと、冷暖房効率を上げてコストとエネルギーを抑えるガラスの引き戸。
カウンターテーブルにもなるナラ集成材の大きなキッチン台。

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超都心から少しだけ離れてみる。
すると手に入るのが、"空間のゆとり"と"経済的なゆとり"。

その2つを無理なく実現できる生活には、余ったスペース&お金で趣味や海外旅行、子育てやペット、スキルアップなどなど、2人暮らしの楽しみが増える。いろんな可能性が増える。

ゆとりという言葉と裏腹、貪欲に人生を楽しむ 2人にぴったりな住まいの選択肢だと思います。ダブルインカムで余裕がある世帯でも、コストを抑えて合理的なお金の使い方を考えることが賢くてカッコいいという時代です。

ブルースタジオでは、そんな2人のための「2+α」タイプの賃貸住宅を、それぞれの地域性・物件の個性・オーナーさんの魅力などを生かして、これからも手がけていきたいと考えています!

<ワダ>





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