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" Sound of Noise" 予告でハイレッドセンター や Last of England思い出す

石井 健


こんにちは。ブルースタジオの石井です。
いつもスタッフ・ブログをご覧いただきありがとうございます。
おかげさまでスタッフ一同大変忙しく...たまには役員も貢献しなさい!ということで久々に投稿です。

このブログを読んでいただいている方々にも映画ファンは多いと思いますが、私の場合、映画そのものも以上に予告編やオープニングタイトルがさらに大好き。昨日もiTunes Movie Trailersで近日公開作品をあさったいたら、久々に「!」な作品に出会いました。詳しい情報はないのですが、何となくスウェーデン(?)の様です。Rotten Tomatoesでも92%と好評。まずは件の予告編を見てみてください。

http://www.youtube.com/embed/au7GM4EkLIE


何かを「創造」するには得てして犠牲が伴うものですが、普通は、社会へのメッセージとかドラッグとか自分の耳とか...内なる苦悩がクリエイションと反作用しています(最近の現代美術とかにはこれが無いものも多いですが、小利口で悲しくなるほど陳腐だったりしますよね)。ところが、中には根源的な「ジャスト・アイディア」が暴走しただけの傑作もあります。この映画に登場する音楽家たちはまさにそれで、実際やったら犯罪なのでしょうが、映画の中で完結している以上はコメディに終止するあたりがとっても良い。思い返してみると、これを「本当に」やってしまった人たちがかつていました。
高松次郎・赤瀬川原平・中西夏之の3名により1960年代前半に結成されたグループ、真紅の「!」がシンボルマークのハイレッド・センターです。私が10代だったころはまだまだ人気があり、洗礼を受けた方も多くいると思います。最近、現役の20~30代の人たちと話題にだしたら誰も知らず(トマソンさえも!)、時代が変わってもネオダダは基礎だと思っていた私はちょっと哀しい気分に...。でも、今なお有効だと思うので、彼らの記録を紹介しておきます:
ハイレッドセンター "東京ミキサー計画"
http://www.amazon.co.jp/dp/4480029354

話はもどって、Sound of Noise予告の演奏シーンはLasse Gjertsenのデビュー作, 強盗シーンはジャーマンの遺作などが連想される。スゴく好きな作品にどんどん繋がる本作は、ツボにはまりまくりでした。
まだ予告編しか見てないけど。

Lasse Gjertsen "Amatuer"
http://www.youtube.com/embed/JzqumbhfxRo

Derek Jarman "Last of England"
http://www.youtube.com/embed/3mn1lZsE92o


<石井 健>





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