こんばんは。
ふじゆりです。
みなさま新年のスタートダッシュはいかがですか?
こちらは新年早々からダッシュどころかラストスパート並の日々。
どこかに行きたい・・・といっても行けないので、年末のプチ京都旅行を回想しつつ現実逃避をしたいと思います。
よろしければ、お付合い下さい。
年末の某日、紅葉の京都に旅に出ようと目論むものの、仕事が終わらず・・・徹夜。
昼過ぎまで会社に滞在するワタクシに上司達の「いいから行け!」のありがたいお言葉のおかげで旅に出れました。
まったくのノープラン。紅葉の時期なので、宿だけは押えました。
ゲストハウス「錺屋(かざりや)」。
http://kazari-ya.com/
古い日本家屋好きなので、リノベーションに携わる身として期待に胸が高まります。
到着後は、期待の宿は駅から近いのですが後回しにして詩仙堂、哲学の小道方面に向かいます。
夕暮れまでに両方見て、お店を散策。うどんを食べて・・・と新幹線中にプランを立ててましたが
詩仙堂を出たとたん携帯が鳴り響きます。
あわあわ対応しているうちにあたりが真っ暗に。
18時だというのに哲学の小道のお店は軒並み暖簾を降ろしてます。
ようやく電話対応が終わった時には、人もまばら、灯りも少ない。
ここはどこ?ワタシは何をしにきたんだっけ?・・・と身も心も寒くなって来た所に、明るい光が。
吸い込まれて行くと、そこは銭湯。
いつの間にか地元のおばあちゃんたちにまみれて風呂に入ってます。
「あんたさんは、どこから来はられたん?東京?なんでまた銭湯に?」
おばあちゃん、いい質問だNE!ワタシもそれが聞きたいYO!
地元のみなさまにいい肴にされた後、おかげさまで気分はほっこり。
気持ちも大きくなったので、ひとり先斗町の洋食屋に向かいます。
以前母と来た事があった、老舗の洋食屋さん「開陽亭」。
料理もおいしいし、鴨川に面した席はこじんまりとして居心地がよかった記憶があったので向かいました。
鴨川に面した席に通され、橋の向こうには歌舞伎の南座がライトアップされて気分が高まります。
お店のお兄さんに苦笑される程注文して、さあ、ロマンチックに食事を楽しむぞ!(ひとりですがね)
と思いきや、目の前の河川敷にカップルが座ってきました。
否が応でも目に入るカップル。ひとり食事の数時間中、目の前でいちゃつくカップル。
広い鴨川、なぜピンポイントでこの場所に座る!Hey You!
・・・優雅な食事のはずが、すっかりやさぐれた気分で宿に向かいました。
初のゲストハウス。女子6人部屋がどんなものかと不安に思ってましたが・・・
いい年して小心者のワタクシ。
みんな若者だったら会話に入れてもらえないのか!?
そもそも、会話があるの!?
などなど心配しておりましたが、部屋にはひとり若い女子のみ。
19歳の専門学校生で、1週間京都を堪能しようとゲストハウスを泊まり歩いている彼女。
「明日はどちらに行かれるんですか?よい旅を!」
・・・なんて、ワタシよりずっとオトナな女性でしたよ。トホホ。。
ゲストハウスには、他にも海外旅行者がたくさん宿泊していて、朝はみんなひとつの洗面所で顔を洗います。
挨拶しか交わしてないけど家族の様な不思議な感覚でした。
そしてなにより、この家が大変かわいい!
もと薬局やさん。最近移転するまで事務所として使い続けていたそうですが、
柱もタイルも、非常にいい味を出していて、「古い=価値がある」を存分に納得させてもらえる建物でした。
私は特にキッチンにメロメロでした。
雑然としているようで、使いやすく配置されている棚。
適当に貼られているようで、実は納まりが美しく考えられているタイル。
京都の文化と技術、センスのよさは半端ないです。
そして、いいものを、大切に使い続けて行く事の大切さを、この町の人たちは知っているのだな、と感じました。
今週末、オープンイベントを行う、たてもの家族「うめこみち」にも、そんな愛されて60年、大切に使われて来た建物があります。
どんな風にリノベーションしたのか、よりそって建つ新築たてものはどんなものか・・・よかったら見に来て下さい。
お待ちしてます。
http://www.bluestudio.jp/news/2012/01/10145542.html
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