こんにちは、ワダです。
先日初めてミュージカルを見にいきました。
劇団四季の「CATS(キャッツ)」です。
その日はX'masだったので、ミュージカルの終わりに可愛いおまけのパフォーマンスもあり、会場はスタンディングオーベーションの大歓声。お客さんの慣れた様子から、リピーターも多い人気舞台のようです。
私もとても感動しました。
というのも、昨年末に18歳の飼い猫を亡くし、改めて猫の生き様を思い出しました。
私は犬を飼ったことがないので、どうしても猫びいきしてしまいます。
犬のつぶらな瞳で見つめられるのは、たまらなく愛しいでしょう。
でも猫は、「今寝ようとしてるんだけど」「自由にさせて」という時のムスっとした不機嫌な気分も、あのアイラインを引いたような大きな目に映します。「ごはん下さい」「かまって!」という時の甘えた表情やくねくねとした動きはさすがです。要求が叶えばコロッと冷静な表情。
計算のように思えますが、実際は猫という動物の本能。
その猫の本能に翻弄されるのが、猫を飼うこと。
たまらなく愛しく思います。
たまに見せる思慮深い表情は人間のように思えることも。
・・・ただ、本当は何も考えていないのかも。
抱きやすい柔らかい身体も猫の魅力。
そのあたたかい身体は、人をやさしい気持ちにしてくれます。
私が7歳のときに飼い始め、一緒に遊び、一緒に成長してきたと思っていた猫は、実は生後1年で私の年齢を追い越し、どんどん、どんどん先に大人になっていました。可愛らしい風貌のため、長らく気づいていませんでした。
亡くなる1年くらい前から、ほとんど歩かなくなった飼い猫は、表情がなんだか仏さんみたいに見えてきました。やせて骨ばった身体のため、抱き上げるときにはガラス細工のようにそっと抱えました。一番重いときで7キロあった体重は、ひと月ごとに100gづつ落ちていき、3キロを切るようになりました。
それでも、数か月生きてくれた我が家の飼い猫。
亡くなってしまいとても寂しいですが、
最後を見とったその日が終わるときに
「今日は悪い日ではなく、とても良い日だった」と思いました。
その一生を、その生き様を、まるごと見せてくれた飼い猫。
動物を飼うことは、この日のためにあるような。
ミュージカル「CATS」には24匹の猫が登場しますが、
その1匹1匹に名前や性格、風貌が決められています。
それぞれの人生(猫生?)を、最期まで本能のままに思いっきり生きる。
そんな猫のカッコいい生き様を思わせる舞台でした。
是非、機会がありましたらご覧になってみてください。
<ワダ>