ブルースタジオのワダです。
先日、雑誌「BRUTUS」さんの取材で
冬の再生団地『AURA243 多摩平の森』を訪れました。
まだ誰にも汚されていないような朝の時間、
凛とした冷たい空気と青空のなか、
いつもよりミクロな視点で団地を眺めてみました。
上の写真は団地内にある大きなケヤキの木の幹。
地面から細い蔦が伸びて、小さな可愛らしい赤い葉達が幹を這っていました。
見上げると、その上には空へと伸びる黄色の葉。
澄んだ青い冬空とのコントラストが美しいです。
多摩平団地の建物は築50年。
するとこのケヤキは、おそらくそれ以上の樹齢ということに。
これから更に20年間、この団地を一番上から見守ってくれる存在です。
今度はそこからずっと下、地面を見てみました。
落ち葉の厚みの上には、粉砂糖をまぶしたようにうっすらと霜が降りていました。
太陽が昇ってくると溶けてしまう、朝だけの美しい光景です。
落ち葉をめくってみると、こんな立派な霜柱が。
思わず、あの「ザクッ ザクッ」という音を久しぶりに楽しみました。
小学生の頃、わざと霜柱のあるところを踏みつけながら、
学校へ通った記憶を思い出しました。
都心部ではなかなか見ることもなく、すっかり忘れていた存在です。
今の季節、霜のおりた菜園では、大根を育てている人が多かったです。
こんなに冷たい土の中で、よく食べ物が育つなぁと思いますが、
冬野菜は霜が降りてからの方が柔らかく、美味しくなるんだそうです。
いかがでしたでしょうか?
今回の写真はすべてケータイのカメラで撮影したものですが、
その為、いつもよりミクロな視点で色々なものを観察できました。
写真に残したいと思う新鮮な驚きをたくさん発見した日。
注目してしまうのは、やっぱり建物よりも自然でした。
<ワダ>