ケイジです。
先日次男と、井の頭自然文化園彫刻園に行きました。
自宅から近いので、井の頭自然文化園には月に一回くらいのペースで行っていますが、彫刻園に足を踏み入れたのははじめてです。
上の写真の、次男に説教するおじさん。すごい迫力と生命力を感じました。
この、ただものでない力量を感じさせる彫刻は北村西望という彫刻家の作品です。
この彫刻園には、屋内・屋外にたくさんの西望の作品が展示されています。
(ちなみにこの彫刻は、日蓮だとのことなので、正に「説教」しているところのようです。)
2.5層の吹き抜けの室内に銀色にそびえるこの彫刻、見覚えがあるかと思いますが、いかがでしょうか。・・・そう、長崎の平和祈念像です。
彫刻の知識のまったくないオトウチャンはこのときはじめて知りましたが、北村西望は平和祈念像の作者です。彼の代表作となるこの原型を、井の頭公園の中に建てたアトリエで制作したそうです。
ニュース等でよくでてくる長崎の平和祈念像は遠くからの姿なので、右手を上に左手を水平に向けた特異なポーズだけが印象として残りますが、ここではかなり近づいて見ることができます。
西望が何度も作り直し、「人間を超越した表情」をめざしたという顔もじっくりと見られます。
実際に平和祈念像を制作したアトリエにも入ることができます。
大きなものをつくるには大きな空間が必要だという、当たり前なことに気づきます。木造トラスの大空間のなかに、スチールでできた彫刻制作用の可動足場が今も残っています。
アトリエの空間もなかなかの迫力でした。
再び屋外の彫刻。
「なんで、このおじさん服着てないの?」と答えに困る質問をする若干おつかれ気味な次男。
すでにたくさんの彫刻を見て満足し、オトウチャンも彫刻鑑賞は「オナカイッパイ」になっていたので、彫刻園を後にしました・・・。
子供には少し退屈だったかもしれませんが、のんびり二人で散歩したい大人の文化的カップルには、この彫刻園、オススメです。見応えがある割に人も少なく、吉祥寺の穴場的スポットと言えるでしょう。
彼にとってはよくわからないであろう彫刻鑑賞に、しばしの間つきあわせてしまった次男には、竹の皮につつまれた「ぞうさん弁当」をごちそうしました。
ケイジ