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ラスベンタス闘牛場

スズキ


bluestudioのスズキです。
また旅行のネタです。

スペインのマドリッドで動物愛護も叫ばれる中、闘牛場へ行ってきました。


ここはスペインでも権威ある闘牛場の一つラスベンタス闘牛場。
格上の有名な闘牛士か将来を期待されている闘牛士しか
この場で闘牛をすることはできない場所です。
期待されていてもこの場所で良い闘牛が出来なければ
次に呼ばれることはありません。
そういう厳しい世界のようです。

何も知識の無かった私は
見に来る前にyoutubeなどの映像で予習をしましたが
正直ショックでした。
闘牛とは牛を最終的に殺します。

また日本の相撲の様に国技ですので
厳格なルールがあります。

まず日曜日にしか開催されず、時間は日没の時間を目安に
開催時刻が決定されます。
全ての牛が死ぬ時には陽は沈んでいなければならないからだそうです。

闘牛は4つの工程に分かれます。

01:牛の紹介と闘牛士が牛の性格や癖を見極める。

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02:馬に突進させて牛のパワーを観客にアピールさせる。
  その時、馬上からピカドールという銛をもった人間が
  牛の肩甲骨の間に銛を突き刺します。
  牛の頭を下げさせる為だそうです。

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03:一人2本の矢を持った人間が3人出てきます。
  計6本の矢を牛のクビの後ろへ刺します。
  ピリピリして牛はより興奮状態へ。

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04:ついに一人の闘牛士と一頭の牛の15分間の戦いとなります。
  闘牛士は自分の体のより近い場所で牛をさばくとポイントは高くなり
  良い闘牛となります。
  そして最後に剣で牛の肩甲骨と肩甲骨の間を貫きます。
  その下には牛の心臓があるからです。
  一突きで牛が倒れることが美しい闘牛とされます。

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またその他にも、闘牛中、観客は自分の席で飲食喫煙は自由ですが
立ったり座ったりすることは禁止されています。
ルールを知らなかった中国人観光客がもの凄い勢いで
スペイン人の闘牛ファンに怒られていました。

そして倒れた牛は馬に引かれて退場して行きます。
このとき観客は沈黙を守らなければなりません。

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この日は6頭の牛が倒されました。
最後にこの日、もの凄く迫力のある闘牛をした闘牛士が主催者に
評価されなかったことに会場は大ブーイングで
みんな座布団を投げて帰って行きました。

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はじめはあまり観たくないなと思っていましたが観終わってみると全然平気でした。
闘牛士が主役だと思っていましたが、実際観てみると牛が主役なんだなと
いう気になってきます。
牛の最後の瞬間を美しく見せる為の闘牛士と言う脇役なんでしょうかね?

(スズキ)





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