こんにちは。bluestudioのスズキです。
またまた先月の帰省した際の思い出話です。
少し足を伸ばして出雲大社へ行ってまいりました。
今年は出雲大社 平成の大遷宮の年です。
あの有名な伊勢神宮は20年に一度社殿を全て建替えしますが
出雲大社の大遷宮とは60年に一度
本殿の大屋根の桧皮の葺き替えが主な改修工事で
その他傷んだ部分の補修、入替を行います。
本殿の補修工事は往復ハガキで予約しておくと補修工事が見れます。
本殿を丸ごと鉄骨の建物で覆い、その中で工事は進められます。
中に入って見学しましたが、残念ながら写真撮影厳禁でしたので
つたない私の文章と出雲大社のホームページで想像して下さい。
写真奥の白い建物の中でやっています。
http://www.izumooyashiro.or.jp/
檜の皮を竹の釘で綺麗に重ねて大屋根を覆っていくのですが
その厚みは90㎝にもなります。
昭和28年に行われた際の職人の腕が良かったということもあり
60年前に葺き替えられてから現在まで一切雨漏りなどなかったといいます。
木の皮だけで出来ているのにすごいですね。
60年前の屋根は全体に緑のコケが生えて綺麗なイイ感じになっていました。
60年に一度ということになると、補修する職人さんも
もちろん初めての事となります。
さぞかし、緊張とプレッシャーが凄い事でしょう。
各部材も迫力も見逃せません。
床は30㎝角、いやもっとでかいと思いますが、そんな大きな角材を
惜しげも無く並べて床が出来ていました。
神の家にふさわしいスケール感です。
昔から同じ部材を使い回しているため、取り外して補修しているのを見ると
江戸時代やもっと前の職人さんの落書きなんかもありました。
当日は薄曇りで、山にはうっすら雲がかかり
出雲大社を取り巻く周りの環境もなんだか神々しい雰囲気でした。
太古の日本の風景や伝統が受け継がれていると思うと感慨深い経験でした。
<スズキ>