こんにちは。ふじゆりです。
先日、秋からスタートしたプロジェクトが、いよいよ着工。
地鎮祭に初めて出席しました。
これまで、神社で行う「安全祈願祭」には出席した事はありますが、現場で行う「地鎮祭」は初めてです。
どんなことをするのか、興味津々で出席しました。
敷地に設けた祭壇に、果物やお酒などのお供えを飾り、竹で四方を囲み・・・
神主さん二人が、おごそかに式を進めます。
黙祷して、静かに神主さんの詔を聞いていると、これまでの設計のいろいろが頭をよぎります。
ああ、ついに着工だ・・・と、感無量です。
まちの人々の生活の音が耳に響いてきます。
自転車で走り抜ける音、幼稚園に向かう子供とお母さんの会話、お買い物に行くおばあさんのゆっくりした足音、宅急便を届ける元気な声・・・
これから建つ家で、どんな生活が繰り広げられるのかが、くっきりと頭に浮かんできます。
地鎮祭後、施工会社の方がこんな話をしていました。
「昔は棟上げの際の餅まきは、子供達やまちの人たちの一大イベントだった。
いつ行うのか、いつの間にか近所の人たちはみんな知っていて、当日はたくさんの人だかりができていた。
家を作る、というのは一代に一度あるかないかの事。建てる人にとっても、まちの人にとっても、とても大きな出来事だった。
だから、住んでからも大事に大事に長く使えるよう使ってきたのではないか。
今は、昔より気軽に家を建てられる。一代に何度も建てる人もいて、節目の儀式も簡略化されてきている。
たまに餅まきをすると言って、子供達を集めても、みんな何をしたらいいのか分からなくてとまどっている。」
そういえば、道行く人たちも、近所の人たちも、地鎮祭の様子をジッと見ていました。
特に、子供にとっては、とても珍しい体験に違いありません。
このプロジェクトで、地域の人たちに少しでも貢献したい、とおっしゃる施主様。
地鎮祭をしっかり行う、ということも、また地域貢献のひとつだと感じました。
地鎮祭を通して、節目の大切さ、伝統を継いでいくことの大切さ、たくさんのことを教えて頂きました。
お施主様と思いを共有し、気合いを入れてがんばります!
いいものをつくって、まちの人たちに喜んでもらいたい、住まう人にとって大切な思い出の場所になるような空間を作りたい、としみじみ思った一日でした。
<ふじゆり>