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ぼたん戦争


こんにちは。
ささもとです。
 
先日、小さな喫茶店でずっと観たかった映画が上映されました。
映画館で観ることも好きですが、狭い空間で珈琲を飲みながらというのも心地良かったです。


キノ・イグルーさんは建物の屋上であったり、カフェやレストランであったり、さまざまな場所で小さな上映会を開いている方々。
毎年クラスカの屋上上映に参加しているのですが、今回はたまたま近所の店でした。

原作はフランスの作家ルイ・ベルゴーの名著「LA GUERRE DES BOUTONS」(ボタン戦争)。1961年に映画化されました。

日本では「わんぱく戦争」という題で、当時は母国であるフランスだけでなく日本や各国でも流行った作品だったそうです。


フランス、隣りあった田舎町の少年グループがたびたび喧嘩や秘密基地作り。親や教師にばれてお説教されることを繰り返して一歩一歩成長していく物語です。
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子供たちの自然で自由な演技がとにかく圧巻。加えて当時の社会状況や暮しの様子を垣間みれるので大人も子供も楽しめる内容でした。
 
なぜぼたん戦争なのかは観ればすぐにわかります。

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「わんぱく戦争」を観て、全然テーマは異なるのですが、同時代に日本で制作された黒沢明監督の「七人の侍」が思い浮かびました。
 
その時代に生活を営むうえでの社会や個人の繋がり方、考え方が内容に色濃く反映されている点で一致しているからだと思います。

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昨年公開された「十三人の刺客」(リメイク版)は「七人の侍」に大きく影響を受けた作品だと思います。

どの登場人物に感情移入するかで見え方ががらっと変わってくる物語です。

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アニメ「SAMURAI 7」も「七人の侍」現代アニメーションヴァージョンとして鑑賞しました。ここまでくると時代背景はあまり関係なく思いますが。

各サムライがキャラ立ちしていて、デフォルメの得意なアニメとの相性は良かったです。

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話しが逸れました。
 
「わんぱく戦争」ぜひお薦めです。
 
50年経て、リメイク版も制作中とのこと。監督は「コーラス」「幸せはシャンソニア劇場から」のクリストフ・バラティエ氏。
 
公開を楽しみに待とうと思います。
 
(笹)





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