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ふじゆり


こんにちは。ふじゆりです。

桜が咲き始めましたね。

みなさんは、桜にどんな思い出がありますか?


昨日、上司が子供の入学式に出席する為にお休みと聞いて、思い出しました。


私にとって一番印象的だった桜の思い出は、中学校の入学式です。

満開の桜のトンネルを通り抜け、頭上には桜、足下には雪が積もっている不思議な光景でした。

憧れだった学校になんとか潜り込み、学校生活に対するワクワクした期待感と、初めての一人暮らし、東京暮らしに対する不安を象徴しているかのような景色で、いまだに桜の時期になると思い出します。


次に印象的だった桜の景色は去年です。

ヨーロッパへ3ヶ月の一人旅に出発したのがちょうど桜が満開の時期。

初めてのヨーロッパ、1人で無事に帰って来れるのか・・・?という不安と、たくさんのすばらしい建築を見る事ができる、という期待でドキドキ。

飛行機から見おろす東京の風景は、桜であちこちにピンクのネックレスが出来ていて、

「ああ、日本って美しいなあ。」と改めて思った記憶があります。


私にとって、桜は、期待と不安の象徴です。


そして今年。

震災の後のまだ不安定なこの時期に、変わらず咲き始めた桜を見て、また期待と不安の入り交じった気持ちになります。


祖母が言っていた話を思い出します。

戦後初めての春、焼け野原の何もない大地に、草の芽が出始め、雪が解け小川が流れ、鳥がさえずり・・・

「国破れて山河あり」とは、このことか、と絶望した気持ちから希望が湧いてきた、と言っていました。


私にとっても、きっと多くの人にとっても、今年の桜は忘れられない思い出になるのではないかと思います。





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