ワダです。
写真は11日の東日本大震災の後、シェアハウス『pinos』の玄関ドアに貼られたポスターです。
東京で、東北のために私たちがいまできること。
むだな電気をつかわないこと。
普段は夜になるとオレンジ色の明かりが灯る外灯も、地震のあとはスイッチオフ。
トイレの温便座もコンセントを抜き、カバーをかけて冷たくないように。
共用リビングには、キャンドルや湯たんぽが登場。
みんなで少しだけ気をつけて節電を始めました。
最近では、物資を提供したり、募金をすることもここに加わると思います。
わたしは地震のあと、集まって住むこと、集まって働くことの価値を実感しています。
11日、昼食をとり会社に戻ったとき、あの地震が起きました。
多くのスタッフが事務所におり、揺れが弱まったころに次々とビルから逃げ出てきました。
東北沖震源とはまだ知らず、東京で大地震が起きたと思いました。
被害の大きさもまだわかりません。
足ががくがくと震え、その後すぐに埼玉に住む両親の安否が気になりました。
そんな中でしたが、会社のスタッフでまとまり一緒にいられたことは大きな安心でした。事務所のビルオーナー様が被害の少なかったビルに招いて、あたたかいお茶を出してくださいました。全スタッフが無事に帰宅するまで、リーダーシップを取ってくださった社長をはじめ、役員の方々にとても感謝しています。
今回、社会のコミュニティに参加していることの大切さ、有り難味を身にしみて実感しました。
自宅のシェアハウスでは、地震後1週間、家にいる人がまとめて食材を買ってきて、カレーやすき焼きなどをみんなで食べる生活が続きました。
1人暮らしであれば、スーパーの開店時間内に帰宅が難しく、あんな風に暖かい手料理を食べてホッとできることもなかったと思います。
住人のみんなにもとっても感謝。
オーナー様も電話やメールで心配してくださり、東京で手に入れることが困難なお水やお米、乾電池などを送ってくださいました。オーナー様との関係性も大変有りがたく、これからも大切にしていきたいことです。
今回は異常事態ですが、人とのつながりを実感できる住まいやオフィス、地域に暮らすことの安心感は大きな魅力となり、これからの日常でも、その大切さは変わらないと思います。
ワダ