柳宗悦と共に民芸運動(*1)を進めた染織家
芹沢けいすけ
文字を模ったデザインがとても素敵です
心
福
私が彼の作品が好きである事を話すと
彼の弟子である柚木沙弥郎の絵本を
譲って頂きました
もちろん彼の作品も好きで絵葉書を
何枚か持っていたのでとても嬉しかったです
絵本の内容がグッときたので紹介します
*
「魔法のことば」
ずっと、ずっと大昔
人と動物がともにこの世に住んでいたとき
なりたいと思えば人が動物になれたし
動物が人にもなれた。
だから時には人だったり、
時には動物だったり、
互いに区別はなかったのだ。
そしてみんなが同じことばをしゃべっていた。
その時ことばは、みな魔法のことばで、
人の頭は、不思議な力をもっていた。
ぐうぜん口をついて出たことばが
不思議な結果をおこすことがあった。
ことばは急に生命をもちだし
人が望んだことが
ほんとにおこった
したいことを、ただ口に出して言えばよかった。
なぜそんなことができたのか
誰にも説明できなかった。
世界はただ、そういうふうになっていたのだ。
*
アメリカインディアンの口承を絵本にしたもの
心のずっと奥に響くお話でした
*1:民芸運動
日常生活で使われる手仕事の日用品に
ある「用の美」を見出し活用する運動
こちらを参照