Magazine


なつかしい記憶

ワダ


広報のワダです。

今年の体育の日は、10月とは思えないほど暑く汗ばむ快晴でした。
週末の雨で延期になり、この日に運動会が行われた小中学校も多かったのではないでしょうか?

私はこの日、「海を見たい!」と思い、横須賀美術館に出かけました。
写真は、1階のカフェからの眺めです。


横須賀美術館の敷地内に、つい最近の2007年、「谷内六郎館」という別館が誕生したそうです。常設展、企画展よりも、私はこの谷内六郎さんの作品に心を奪われました。

sg101019_02.jpg

谷内六郎さんは、1956(昭和31)年から26年間、『週刊新潮』の表紙絵を担当していた方です。
「谷内六郎館」では、この表紙絵の原画とセットで、谷内さん自身が書いた「表紙の言葉」が展示されていました。
先日、本屋で現在発行されている週刊新潮をよくよく見てみると、今でも表紙絵を担当した画家さんの「表紙の言葉」が毎号掲載されていました。ずっと変わっていないのです。

いきなりですが、私は子供の頃、実家のトイレのドアのぶが、"銃をもった猟師"に見えて仕方ありませんでした。
谷内六郎さんの絵で、夜、子供がふとんの中に入って天井を見ていたら、天井のしみや模様がおばけに見えてくる、という作品が飾ってあり、今まで忘れていた小さい頃の些細な記憶が急に戻ってきました。今実家のトイレに入っても、そんなことを考えたりしないので、子供頃の想像力はすごいものです。
このようななつかしい記憶が、谷内六郎さんの絵には詰まっていました。
もう1つ面白かったのが、表紙の絵が描かれた1950年代から1980年初期の、日本が急成長を遂げた激動の時代が垣間見えたこと。
郷愁を誘う情景のなかに、チラホラと東京タワー、電化製品、ネオン街などが登場します。

訪れたことのない方にはお勧めしたい美術館です。
是非、晴れた日に出かけてみて下さい。

sg101019_03.jpg

<ワダ>





Rent / Sale

Magazine

Portfolio