先日、国立新美術館で行われているルーシー・リー展に行ってきました。
確か、1年ほど前にも21_21の別の展示で数十点が飾られていました。
その時は水面に浮かぶように作品が陳列されていて、美しかったのですが、
今回はルーシーの没後初の回顧展ということもあり、時代別に展示されていました。
大きくは、初期・形成期・円熟期と3部に分かれており、
時代背景や取り巻く環境と、ルーシー自身の興味や技術の移り変わり
がとても分かりやすい展示となっています。
特に、有名な掻き落としの技術が確立して行った形成期や
円熟期の釉薬の研究を重ねて出てくる独特の色の深さなど、
彼女の代表的な技法/特徴が後半ほど、色濃く表れています。
また、250点もの陶芸作品を一度に見られることも滅多に有りません。
年代別に分けられているとは言え、多くの作品が一同に並べられている
展示風景は圧巻でした。
アクリルケースがなければ、もっと良かったのですが。
会期は6/21までなので、お時間がある方は是非足を運んでみて下さい。
また、一時期ルーシーの竃で製作を手伝っていた、ハンス・コパーの
展覧会もこれから行われるようです。
会期は被ってませんが、両方見てみると面白いかも知れません。
(shintaro)